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29歳、母の髪を切る

現在美容師9年目

色々なお客様の髪を担当させていただいてきたのだけど
母の髪を切るときがいちばん緊張する

というのも私の母は最恐で

ストレスを溜め込みやすくて発散する場がなく

髪を切るタイミングと、疲れマックスのタイミングが見事にマッチして

私にその全てが舞い込んでくる

三姉妹の末っ子の母、2人姉妹の妹の私

どこか似たところがあるのか、私にはガツンとした物言いで接してくる

子供の時はそれが当たり前だと思っていたけど

大人になって、ちょっとあたり強いな、と気付いてきた

確かにどこか抜けている私だけど、あまりの言われように、

しかもカット中に

自信喪失し、母の髪を切るのが怖くなった。

母とLINEをする前に必ず姉に、こんな連絡をしようと思うけどどう思う?と姉を介して母に連絡していたときもある


今日、母に会ってきた

髪を切って欲しい と連絡があった時は

母のお願いは絶対、即解決をモットーに掲げているため

怖いけど、すぐに切る予定をたてた。

サロンで切るのはあの日 が思い返されて手が震えるため(これがトラウマか)

3時間かけて畑の中にある実家で髪を切ることにした。

駅まで迎えにきてくれた、久しぶりの母

訳あって入院して、退院したての母は

全体的に小さくなり、ほっそりとし、どこか歳を重ねた感じがした。

母のことは大好きなのに
またなにかいわれるのではないか、という思いが巡り、
母なのに直視できず、一言返すのにも言葉を慎重に選び
すごく気を遣っていることに気付いた。

その後はお昼ご飯を食べて家に行きカットをし、
また駅まで送ってくれてなんてこともなく1日を過ごした

カット中も終始たわいもない話をして

カットも喜んでもらって、罵倒されたあの日はなんだったんだろう・・・と気が抜けてしまった

私は母のことがとても好きだし、産んでくれてとても感謝している

母という唯一無二の存在だからこそ

母がトラウマの対象になったこの出来事は、すごく貴重な経験になった

だって駅で母に会って、一言言葉を交わしただけでなぜか涙が出そうになってるんだもんね

怖いのか、会えて嬉しいのか

情緒かき乱されるあの瞬間、忘れられない・・・

この気持ちを消化して、また明日から笑顔でお客様をお出迎えするために

想いをブログに書きなぐってみました


また明日からも頑張ろう

母に感謝しよう


あー、今日が無事に終わってほんとによかった。


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