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Wikipediaのススメ


何かを調べるとき、Wikipediaにお世話になることありませんか。

ぼくはあります。「よくないよなあ」とは思いつつも、その便利さに負けてレポート書く時に見ちゃってます。教授にバレたらたぶん斬首になる。ギロチン。鞭打ち。電気椅子。

そんなみんなの頭脳Wikipediaですが、「ちょっと調べ物...」と思って見てたら、時間が凄い過ぎてたことありませんか。

ぼくはあります。いや、きっとみんなある。

文章の中に気になる単語があったら、リンク(文字が青くなっているやつです)からどんどん飛んでいけてしまう結果、「あれ、何この単語」「あれ、もともと何調べてたんだっけ」って、なっちゃいます。きっと、それは「YouTubeの関連動画を見続けた結果、たくさん動画見ちゃってる」という現象と同じであり、その元祖に違いない。

また、すぐに情報が更新される、あのスピード感。芸能人がTVなどであだ名、呼び名とかをつけられると、すぐにWikipediaには情報が反映されています。(一体、誰がやってんだ...) また、イタズラで書き換えられたものも、すぐに修正されます。直しも早い。

といった具合に、Wikipediaは普通の辞書とはちょっと違う異質な存在です。そこが魅力的でもある。

そんな、実は便利なだけでなく、深みにハマると抜け出せないWikipediaの楽しみ方を初級、中級、上級で紹介したいと思います。


初級:リンクを辿ってみる

「Wikipediaって調べ物以外に何に使うのさ」って思ってる人にまずやってみて欲しいのがこれ。

東大生YouTuber「QuizKnock」がやっている、リンクを辿る遊びです。

ある言葉から別の違う言葉へ、リンクを辿り続けて到達する、というシンプルなゲーム。だけどこれめっちゃ面白い。

初めはぼくも「東大生だからできるんでしょ。」とか思ってましたが、やってみるとすんなり辿り着けちゃう。やっぱり、世界って繋がってるんだなあと実感させられます。

結びつきもしなさそうな言葉同士や、難しい言葉をゴールに設定することで、難易度はセルフで変えられますので是非やってみてください。

ちなみに地名をゴールにすると簡単すぎるのであまりオススメしません。

ぼくは自分の出身地である「岡山県」からスタートして、アメリカのバンド「レッドホットチリペッパーズ」にたどり着こうと試みたところ、モンゴルのバンド「ザ・フー(The Hu)」に行き着きました。(※かの有名なThe Whoではありません。)

なんだこの世界観。そして、凄い再生回数。同名のエセバンドだと思ってすいませんでした、世界は広い…。こうして遊んでいるだけで自分の知見が広がるのもまたWikipediaの良さです。


中級:Wikipedia三大文学って知ってますか

Wikipediaって検索ワードによっては読み物としてもかなり面白いです。出来事(事件、事故)だったり、人物(偉人など)の紹介になると、その文学らしさが垣間見えます。

ぼくも先日たまたまゴーギャン(フランスの画家)をWikipediaで検索する機会がありましたが、頭から終わりまで読むのに30分以上かかりました。なかなか面白かった。(ゴーギャンってあんなにクソ人間だったんですね)

そしてそのWikipedia文学の代表格が「Wikipedia三大文学」と呼ばれる3つの作品。(本当に作品っていうレベル)

その3つは「地方病(日本住血吸虫症)」「八甲田雪中行軍遭難事件」「三毛別羆事件」という検索ワード。文学を呼ばれているだけあって、あたかも物語を読み進めているような感覚になります。

今回紹介しているWikipedia三大文学ですが、軽い気持ちで見ると結構凹みます。というのも、どれもすこし怖いです。(病気、事件とあるので察しはつくかと思いますが)

ネタバレは一切しないので、ぜひとも読んでみてほしいです。


上級:自分で編集してみる

有名な話ですが、Wikipediaって権威ある有識者の方々がその執筆を担当しているわけではありません。本当に誰でも編集が可能なんです。しかも、登録等の必要もなし。

「いや、そんなざっくりで大丈夫なん」と思いますよね、思います。思いました。誰でも編集できるということは、スタッフのチェックとか、何かしらの仕組みがあるに違いない、と思い公式ページを覗いたところ、これ。

誰でも編集できるのでは、記事がデタラメだらけにされてしまうと思いますか? もちろん「ウィキペディア」に問題がないわけではありませんが、実際には意外とうまくいっているのです。

問題がないわけではないと軽く開き直った後、意外とうまくいっているというざっくりな回答。いいじゃん。公式自身も、厳格さ重視しないWikipediaぽくて好き。

それにしても、プロじゃない人が編集しててあのクオリティ。文学と言われる作品を含め、どれも本当に凄い。世の中には尋常ならざる知識を持つインディー学者たちがたくさんいる。捨てたもんじゃないぜ、日本、世界。

ということで、あなたも何か一つのことに精通しているのであれば、是非Wikipediaにあなたの知識を書いてみてはいかがでしょうか。どこかの大学生のレポートを助けることになるかも知れません。もし、間違ってたって大丈夫。誰かが書き換えてくれるんですから。



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