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コミュ障は音読+運動+禁欲(依存断ち)で改善できる。

今回は悩んでいる人も多いであろうコミュ障について、自分の35年間の経験を基に全身全霊で書いて行きたい。ただし最初に断っておくがこの方法は主に脳機能を正常化&活性化させることでコミュ障改善を図るため、脳に先天的な変異がある人に対する効果は不明である。また基本的に経験と主観で書いているので実際に効果がでるかはその人次第だといわねばならないし確実な効果を保証するものではない。(そして大前提として、ある程度心身共に健康な人向けにこの方法を書いているので、今現在心身に問題のある方はその治療を最優先にして、この方法を試すのは控えて欲しい)


しかしながら、自分が調べた限りでは脳科学の裏付けも多分にあり、さらにかつては若年性アルツハイマーを疑うほどに言葉がでてこず人付き合いも苦手だった自分がかなりコミュ障を改善した実体験でもある。

そう何を隠そう自分は筋金入りのコミュ障だったのだ。例えば学校にいっても誰とも話さず帰る事も何度かあったし、何よりしゃべっても言葉がでてこない、あるいはしゃべり終わった後にやっと言葉が出てくるなどしょっちゅうだった。またしゃべったはいいが訳のわからん事をしゃべってしまったり、声のボリュームが大きすぎたり小さすぎたりしたり・・また、相手が何を言ってるか理解が出来なかったりすることも多々あった、それでも分かった振りをして「へえ」「ふーん」「そうなんだ」「むむむ」と恐ろしく貧困なボキャブラリーでしのいでいた。まあ頭の回転が悪すぎて会話が成立しなかったのだ(笑)、一時は本気で脳を検査してもらおうと思った事もある。

そんな超絶コミュ障だった自分が悪戦苦闘しながら良い習慣を取り入れる事で、人としゃべる事もわけなく出来るようになり、コミュニケーションが円滑になったため、面白いといわれ、パーティーや遊びには必ず誘われ、一時は宴会部長みたいになっていた事もあった。また仕事もしゃべる事がメインのものを選ぶまでになっていた。凄い口達者とまではいかないが、かつてのコミュ障は十分改善できたと思う。今でも訳の分からん事をいう癖は残っているがそれは個性だと思って受け入れている。

そしてそんな経験をした者としていくつか痛切に思う事がある。一つは習慣を変えれば人は結構変わることができる、例えば悪い習慣を一つ辞めれば新しい自分に出会えるし。良い習慣を一つ続ければまた新しい自分に出会える。そうして悪い習慣を捨て良い習慣を続けて段々良い方向に向かって来た。その取捨選択の中で役に立ったものもあったが、役に立たないものも多かった。

その役に立たなかったモノの筆頭がこの痛切に思う事二つ目であるうわべだけの小手先テクニックである。例えば話し方の本とかに書いてある小手先のテクニックなどはコミュ障にとっては何の役にも立たない。ああいうのもは基本の力がしっかりついた後に必要に応じて使うものだし、また根本的な問題が解決されれば自然と身についてくるものなのである。


ではコミュ障においての根本的な問題とは何か?これは大きく分けて二つある。

一つは心理的なもの、恐れなどの感情や、うつ、トラウマなどがあった場合人は言葉が出てこなくなる場合がある、心にブレーキがかかっているからだ。すごく嫌いな人がいると無口になるし、大きなトラウマの影響でしゃべれなくなることもある、また気分が落ち込むうつなどの場合もしゃべる気が起きないし言葉もでてこなくなる。

二つ目は生理的なもの、これは身体のコンディションや脳機能的な部分である。人は調子が悪いと無口になりがちだし、調子が良いと饒舌になる。また始めにも言ったが脳機能はものすごく大きくかかわっていて、脳機能が働いていないと言葉がスラスラ出てこないし、人がしゃべっている事を理解できない。そしてさらに人と関わろうという意欲もでないといった状態になる。
逆にいうと脳機能さえ正常になれば言葉もスラスラ出てくるし、理解力、意欲なども出てくる。そしてこの脳機能の正常化には身体の健康も大きく関わっている。

今このように便宜的に二つにわけたが本当はかっちり二つには分けれない、特に気分などは心理的、生理的この両方にまたがっている。で、このかっちり二つにわけれないというのが後に重要になってくる。

それはともかくこの心理的・生理的この二つの問題に対処するわけだが、まづこの一つ目の心理的な問題について。これは実はなかなかに難しい。カウンセリングや心理療法、マインドフルネス等を行えば軽いものならばすぐよくなるかもしれないが、トラウマなどは一筋縄ではいかない。もちろん心に問題がある人はこれを解決する事がとても重要なのだが、問題はこれが結構難しいという事なのだ。

しかし朗報がある。たとえ心の問題が完全に解決せずともコミュ障は改善できる。ソースは自分である、実は自分は機能不全家族で育ちそれが諸々の生きづらさの元になっている。そしておそらく複雑性PTSDというものを抱えているが、それが完全に治っていないのにコミュ障はよくなっている。(ただマインドフルネスで心理面がかなり良くなったのは事実だ、しかしコミュ障が治ったのはマインドフルネスを知る少し前だった)

で、さっき言った心理面と生理面の問題はかっちり分けられないというのを思い出していただきたい。心理面は生理面に影響をあたえるし。生理面は心理面にも影響を与える、ということはつまり心理面の問題解決が難しい場合、生理面の問題解決を万全にすればいいのである。そして以前の記事などにも書いた通り。依存断ちや運動をしっかり習慣化して生理面の問題を片付けると心理面の問題の影響は格段に小さくなる

さらに生理面での取り組みは脳機能を直接的に改善してくれる。具体的にはまずネット依存やポルノ依存、場合によっては禁欲も行う。というのもこの三つは脳そしてコミュ障への影響がかなり大きいと思われるからである。詳しくはネット断食とオナ禁を見ていただきたい。

そして自分の実感なのだがネット依存はコミュ障をかなり加速させる。引きこもりとネットの関係には必ず因果関係があると思っているし、コミュ障そして引きこもりやうつの増加の背景には確実にインターネットの隆盛があるとにらんでいる。実際インターネット依存の患者の脳を調べると眼窩前頭葉,前帯状回、外包、脳梁などの大脳白質で異常が見られた(中国科学院大学武漢物理・数学研究所の雷皓教授の研究)。これは麻薬中毒者の脳と同じような状態である、そして脳がこのようになった場合、無関心、無気力、共感力の低下、感情コントロールの低下、自閉傾向の増大といった傾向がみられるという。そしてこれらはすべてネット依存の時の自分が実感した症状だ、最終的に通院することになり、人生が破滅する寸前だった。コミュ障どころの話ではなかったのである。なのでまず初めにネット断ち、しかもそうすればポルノ依存も禁欲もほぼ自動的になされる。

そしてこれはコミュ障改善の話だけにとどまらないのだが、○○をやっても効果なかった~などと言ってる人はやり方がまずかったかもしれないし、実際本当に効果がなかったのかもしれない。しかし、結構見落とされがちなのが他の悪習慣のせいで効果が帳消しになってしまっている可能性もあるという事だ。実際自分は運動や瞑想はある程度やっていたのにネット依存の影響で効果帳消しどころか人生廃業寸前になった。そういう意味でもこの依存断ちはなるべくしっかり行ってほしい。上でいったネット依存やポルノ依存の他にも甘いモノ依存やアルコール依存等の依存症、座りすぎの生活習慣などもやはり脳に悪影響を与えてしまうので自分の生活の中でそういった悪習慣がないかチェックするのも大切だ。


そして上にあげた依存をある程度断つと同時にやってほしいのが運動だ、運動は脳を活性化させ脳内の神経伝達物質のバランスを整え気分も向上させてくれる。そして実は運動は依存断ちもスムースにしてくれる。(事実アメリカの薬物依存症者のリハビリ施設のオデッセイハウスでは患者にウォーキング・ランニング、時にはマラソンもさせている)。
また運動はBDNF(brain derived neurotrophic factor; 脳由来神経栄養因子)というものを分泌させる、これは言わば脳神経にとっての肥料みたいなものだといわれている。BDNFは脳の神経を成長させ、損傷した部分を修復させる。例えば今までひどい依存状態などで脳のどこかに異常があったとしても運動してBDNFが分泌されればだんだん修復されていく。さらに後述する音読をする際も、運動してBDNFが出ていれば音読による脳神経の成長も助けてくれる。実際BDNFは学習効率との関係が深い(カリフォルニア大学 アーヴァイン校、脳老化・認知症研究所の研究)。つまり運動もすることによって相乗効果が働くわけだ、これは運動をしない手はない。

じゃあどんな運動をすればいいかというとやっぱり有酸素運動がいいようだ、エアロバイクやランニング、ダンスあるいはHIITというきつい運動とインターバルの繰り返しもすごく効果が高いとおもう。

しかし個人的には続ける事が大事だと思っているので正直身体を動かせばなんでもいいと思う、そして自分の好きなストレスなくできるものがいいと思う、山登りでも街歩きでも筋トレでもスポーツでもとにかく自分が好きで長く続けられるものをするといい。

また運動が良いからといってあんまり無理しすぎてはいけない、自分はこのnoteにも書いたが調子にのってHIITをやりすぎてダウンし一時無気力に陥った。なので今は激しい運動は週2日で一時間くらい、あとは軽い運動とよく歩く&なるべく立つ、といったぐらいに落ち着いている。まあ結局自分の体調と相談してやるのが良いと思う。


さて依存断ちと運動、ここまですると脳機能はかなり回復する。正直人によってはここまでで既にコミュ障改善が出来てしまうかもしれない。

がしかし、自分もそうだったのだがこれだけでは不十分な場合もある、何故かというと長かったコミュ障の後遺症ともいうべきものが残っているからだ。それは長い間まともに会話しなかった事での脳の言語野の衰えや、ボキャブラリーの貧困、とっさに言葉が出てこないといった問題だ。

だがこれらを一挙に解決するとっておきで超効果的な方法がある、それが音読、正確にいうと高速音読である。そして高速音読は数ある脳トレの中で自分が一番効果を実感したものものだ。そして中でもコミュ障改善効果はまさに抜群である

ここでいう音読とは本を声を出して読むものだけとは限らない、文字を見て読んで声を出すものはすべて音読である、なのでお経やカラオケも音読である。そしてコミュ障を治すにはある程度高速で音読したほうが効果は高い。最初は難しいが慣れたら簡単になってくる。そしてさらに早く効果を出したい場合は自分の好きな題材で音読するといい、自分の場合は好きな歌をMP3プレイヤーで2~3倍速で流し歌詞を見ながら一緒に歌っていた。今はYoutubuで速度変換が出来るのでこの方法も簡単で有効だとおもう。

そしてさらにもうひとつ、高速で音読するのも重要だが長年のコミュ障を徹底的に改善するにはそれなりの量もこなさなければならない、これが前に批判した小手先のテクニックと違うところである。小手先のテクニックで魔法のようにパッっと変わる・・そんなうまい話はないのである。習慣化してかなりの量をこなしてその力を実際に自分のものにしていく、ここまでして初めて脳が変わり心も変わる、そしてコミュ障も改善される。

自分の場合でいうと仏教系の学校だったのでそれこそ毎日毎日嫌というほどお経を高速音読させられた、まあその中で音読の凄い効果に気づき休みの時も毎日音読を続けていた。そしてコミュ障もほぼ消えていたのである。ちなみにお経はけっこう優秀でひらがなでルビがふってあるしリズムもあるので読みやすい。

そしてそこまでやった時の効果も素晴らしく、言葉がスラスラでるのはもちろんの事、カラオケで難しいラップも歌えるようになったりするし、色んなものを読むのでボキャブラリーも増える。また音読は脳を広範囲で活性化させるので記憶力、理解力もあげ、さらに前頭前野を強力に鍛えるので意志力、意欲、気力、判断力も高めさらには感性まで磨いてくれる。(これは東北大学の川島教授の研究で分かっている事である)そして自分の実感では高速音読には精神を高揚させる効果もあると思う。なんというか積極的で明るくなるのだ。

依存断ち+運動+音読これで脳はかなり活性化され。そしてこれでコミュニケーションの際に必要な頭の回転、ボキャブラリー、表現力、理解力さらには積極性まですべてそろう。ここまでくると先に批判した小手先のテクニックも使えるようになる。

だが順番を間違えてはいけない、あくまでも脳機能の正常化が先で小手先のテクニックが後である。

最後に高速音読の注意点を少し書く。
音読とくに高速音読は脳に結構な負荷をかけるので、生活習慣を万全にして体調はしっかり整えてやった方がいい、また運動のアップなどといっしょで最初は簡単なものをゆっくりと、そしてだんだん速くしていくという風にしていくといい。後精神が不安定な時に無理に高速音読をすると余計不安定になる場合があるので無理はしてはいけない。
また一日で長時間すると脳がオーバーヒートするので高速音読は長くて30分くらいでいいと思う。すごい熱意があっても最長1時間で十分だと思う。

あとこの高速音読を続けると普段の口調も早くなりがちだが、あんまり早口だと人に軽薄やせっかちの印象を与えてしまう事がある、特に接客業の人はある程度ゆっくりしゃべった方が丁寧な印象を与えられるという事には留意しておいた方がいいと思う。


★まとめ

・コミュ障の原因は心理的と生理的なものの2つ。
・心理的な問題の解決はけっこう難しい。
・生理的な問題を解決した方が効果的である。
・脳機能を正常化させればコミュ障改善は可能。
・具体的には依存断ち(ネット断ち、オナ禁)+運動+音読を行う。
・依存断ちはすごく重要。
・運動もすごく重要。
・まず依存断ちと運動を行い、その後音読をする。
・音読は高速で、そしてある程度量もこなす事。
・高速音読は脳に高負荷をかけるので無理は禁物。



勢いに任せて一気に書いたので、拙い部分もあると思いますが最後まで見ていただいてありがとうございました!


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