良質な情報がネットの海に溺れ、知見が蓄積されない中国
2021年現在、微博/抖音/大众点评等レベルの高いAPPがしのぎを削る、コンテンツの戦国時代である中国。
結果として情報が分散してしまっている現状を憂いております。
以前は百度(BaiDu)が圧倒的強者として君臨していた中国。
”百度一下,你就知道”
”问度娘”
今となっては誰も言いませんね。(笑)
中国で働かれている方、例えばメーカーであれば様々な規格や材料等、自社では分からない事をネットで調べる事もあるでしょう。
検索結果で気づく事が、基本的にHITするものは以下ではないでしょうか。
・百度百科,维基百科(Wikipedia)
・広告費を払って検索トップに置かれている企業HP
・知乎に投稿された資料
・百度贴吧(Yahoo知恵袋的なもの)の質問・回答
つまり、そこまで役に立たない情報。。
そこで、こんな事を感じました。
①ブログで自分の好きな分野の情報を纏める人がいない。
②APP上に情報を掲載する人が多く、検索エンジンに引っかからない。
③企業HPはアピールとして存在されており、良質な情報がない。
④百度知道は使用者数が少なく情報が古い傾向
①個人や職人の経験を知見として纏めたような情報が不足していると言う事。
日系企業の課長さんがWe chatの別アカウントで物販をしたり、別会社のオーナーやったりする国柄、教育に割かれる時間コストも高く、ブログなんてやっている暇中国人にはないのかもしれませんね。
②アプリでフォロワーを集める事が金儲けに繋がるので、人の多いAPPに次々と人が流れる印象。
動画で凄い小ワザ等が紹介されていても、それは使い捨ての一時的な娯楽に過ぎず、ネットの海に溺れてしまう。
また、百度で調べてもこれらの情報がHITする事はない。
③HPでは会社の業務内容と、見ていて情報を得られない自慢が多い。
資本金・社員数・代表者名・工場所在地・保有設備一覧等の基本的な情報すら大抵載っていない。
専門的な情報の纏め等も基本的に載っていない。
消費者向けの情報やイベント告知等はwechatの小程序(ミニプログラム)で公開されるようになっており、いつどのような活動があったかも遡る事が困難。
④以前の百度知道(Yahoo知恵袋的なもの)は質問←複数人の回答があり、あくまで一般人の回答としてだが知見が溜まっていたが、最近では利用する人も少ない。
すみません、日本語が下手+纏めるのが下手なせいで読みづらくなってしまいました。
Googleで検索できる日本語の情報量はすごいな、と改めて感じます。
それも中国だと基本アクセスできませんが。
中国には裏ワザやお婆ちゃんの豆知識、良質な情報が沢山存在しているのに、ネット上にうまく蓄積されておらず、欲しい情報を検索エンジンを用いて素早くタッチする事が難しくなっている。
以上、私が感じた2021年の中国でした。
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