大道芸人になりたい恩師
私は以前、職場イジメを経験したと
言いましたが。
あくまで職場でのイジメであって。
イジメ自体はその前の、小学生〜中学生の間でも
経験していました。
学校も嫌いでした、
ずっと行きたくなかったです。
ですが当時、母子家庭育ちだった私は。
母の言う事が絶対でした。
母が「学校に行け」と言えば内心嫌でも行き。
母が「この人の顔イケてないわぁ」と言ったら、そうなんだと信じ。
母が「アンタ一番上なんだから、しっかりしてね」と言われたら「はい」と言う。
そんな毎日でした。
それは母が後に義父と再婚した後も続きますが。
私が両親に対して初めて反抗したのは18歳の
少し遅めな反抗期の時です。
その話は、また今度として。
私の中では中学生〜高校生の頃は
友達も居た関係から、まだマシに思ってますが。
小学生の頃は正直な所、友達と呼べれる人なんて一人も居ませんでした。
この頃が一番地獄で、一番嫌な日々だったと
思います。
そんな小学生時代、私は学校で初めて笑える様な出会いを経験をしました。
コレは、その時のお話です。
私が小学4年生の頃とある先生が赴任してました。
お名前は「余傳(よでん)」先生と言い、
母よりも歳上の女性の方でした。
余傳先生は自らの着任式の際、
私達にこう言いました。
「皆さ〜ん、私の名前は余傳(よでん)です。おでんじゃないから間違えないでね〜😊」
その場に居た生徒全員の笑いをかっさらった瞬間は今でも忘れられない光景でした。
何せその前後に一言挨拶した先生の中で、そんな面白い事を言う先生は居なかったのだから。
私もあの時「何この変な先生w」と思わずクスリと笑ってしまいました。
ただ、あんなに笑えたのは初めてだった
かもしれません。
それから余傳先生は偶然にも隣のクラスの担任になりました。
※2クラスしかないんですけどw
その後も、私が2年間所属していた栽培委員の担当顧問になっていたり。
当時、私や弟達も通っていた
『夏休み期間のプール教室』の担当になったり。
6年生の時も隣のクラスの担任になったり。
※だから2クラスだけしかないん
ですけどw
修学旅行でも、私がぼっちなのを見兼ねてたのか「一人じゃ危ないから先生と行こうね」と一緒に清水寺の八つ橋のお店を巡ったり。
4年生6年生の学芸会では、余傳先生が劇の演出や内容、タイトル、BGM全て考えて下さったり。
※因みに本人も劇中では美味しい役で登場してました😇
とにかく、何かと接点が多かった私と先生。
余傳先生がやって来るor会う時は。
いつだって。
「嗚呼〜、川の流れのように〜♪」
美空ひばりさんの「川の流れのように」を熱唱しながら肩を抱く。
最早お決まりでした。
いつしか私はイジメに遭っても。
先生の『川の流れのように』を聴くたび、「来た来た😊」と内心ワクワクし始めてたのです。
それと同時に先生に会うのが、学校での楽しみになっていました。
先生の底抜けな明るさが、
私の学校での
楽しみを創って下さったのです。
その後迎えた卒業式でも、周りは皆んな友達との思い出に浸ってる中で。
友達がいなかった私は
「先生にもう会えないんだ」と涙してました。
先生の存在が、それだけ大きかったんだと
今なら思います。
そんな中で、卒業アルバムが配られた時。
担任の先生からアルバムを受け取ってそれを観ていたクラスの子達が何人も。
「余傳先生の文集、面白ぇ🤣」
と、言い始めるのです。
私が通っていた小学校は2クラスだけだったので。
卒業アルバムもクラスごとのランキングだったり卒業文集などがアルバムと一緒に記載されている形式でした。
卒業文集は作文で、大半が
『将来の夢』や『学校の思い出』が
テーマの作文で。
出席番号が最後の子の後に、そのクラスの担任の先生の作文が記載されていました。
私の担任の先生は。
「卒業する皆さんへ」と先生で有りがちな内容を書いていたにも関わらず余傳先生の
作文タイトルは。
まさかの
「大道芸でのでき事」
😳
と、福祉活動で行なってた大道芸をした事による体験談が書かれていました。
実は余傳先生、将来の夢の話をする際。
「私の将来の夢は、大道芸人です!」
と言っていた方なのです、母よりも歳上なのに。
あの時は皆んなゲラゲラ笑っていましたが、今はどうでしょう。
人が夢を持つ事に年齢なんて関係ない先生を見るとなんだか、そんな気分になれます。
あれから10数年、余傳先生は教師を退職し。
ご自身のお母様と一緒に、家業でもあった
『吉又商店』で働いています💪
先生はもともと下津井の海を愛していて町おこしに奮闘する事もあったそうです💨
私も社会人になった後、
たまに会いに行ったりしてますが
先生は相変わらずで。
『将来の夢は大道芸人です❣️』
そんなふうに堂々と話す先生のお店は下記のURLに記載しています。
先生の地元である下津井の海産物を販売していて私もこのお店の海苔が大好きです🌊
先生の様な歳の重ね方したいですね😃
そして、最後まで読んで下さって
ありがとうございました。
良かったら、いつか先生のお店訪れてみて下さい😊
https://www.kurashiki-shigen.jp/web/index.cgi?c=product-2&pk=159
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