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これまでにない地域内外の出会いと対話を生み出す拠点「HIKE」で働いた話


HIKEスタッフの星ラです。
20年住んだ地元なのに、4カ月働いただけで今まであったことのない面白い人たちとの出会いに溢れた場所。
日本各地の多様な立場が集い、交流が生まれる拠点が「HIKE」だった。

  • 生産者さんや職人さん、クリエイターを応援、発信したい人

  • 自分の新たな興味を探している人

  • 地域の人々と対話できる場で働きたい人

そんな想いがある方にぜひ読んでいただきたい。


1.誰もが集い、“カタル”場所「HIKE」

私は4月から東京の大学院に進学する予定で、
それまでの間、地元である熊本県玉名市の一画に佇む複合施設「HIKE」でスタッフとして働いた。

働いたのはたったの4カ月という短い期間。
だが、ここでしか得られない経験と出会いがたくさんあった。

「HIKEで働かないと得られないこの面白さを知ってもらいたい!」

そう思い、記事を書かせてもらった。


HIKEは地域に根付いた文化を知るきっかけや、体験する場として、宿泊者と地域の交流を創造することを目的とした複合施設。

気軽に宿泊可能なホステルを軸に、
地元の生産者や旬の食材を使用したカフェ&ダイニング、
手仕事の生活の道具を集めたショップ“タシュロン”。
時にはイベントホールとして展示会やトークショーが行われたりもする。

HIKEのコンセプトは誰もが集い、“カタル”場所
「カタル」は、「語る」という意味の他に、
熊本の方言で「参加する」「加わる」という意味を持つ。

その言葉の通り、多面的な機能を利用し、
人が集い、語り合い、新たなコミュニティを創造してきた。

BOOKS and BEACON
よつめ染布舎POPUP SHOP

コンセプトや目的への共感と、
玉名でこれまでにない体験や機会を創る場で働いていみたい!
そう思ったのが、私がHIKEで働くきっかけになった。

2.HIKEは玉名の内の人とも、外の人ともつないでくれる

「HIKEってどんな場所?」

そう尋ねられたら、
たくさんの面白い人々と出会い、対話できる場所」と答えるだろう。

「こんなわくわくする活動をする人が地元に来るの?!」
もあれば、
「こんな魅力あふれる人が地元にいたの?!」
と逆パターンも。

勿論宿泊施設なため、たくさんの出会いがあるのは当然かもしれない。
けれど、HIKEの魅力は出会うだけではなく、
対話できることにあると思う。

ランチを食べに来た方、
宿泊で訪れた方、
カウンターで一杯飲まれる方、
POPUPの開催をするために遠くから来る方も。

その立場は十人十色。
その口から紡がれるお話は聞いたことのない出来事や考え方で溢れていて、
私はその話を聞くことをひそかに楽しみにしていた。

2-1.玉名の外にいる魅力あふれる人と出会う場

HIKEでは熊本県や九州、はたまた九州を飛び越えた場所から訪れた人々と出会うことができる。
それはHIKEが玉名に来るきっかけになっているからだと思う。

実際HIKEの宿泊者には、他の方のご紹介から訪れた方も多く、その出会いがイベントにつながったりすることも。
先日は以前HIKEに宿泊されたことでつながった方のトランクショーが開催された。

dansko TRUNK SHOW

「玉名の奥行きを感じてほしい」と話してくれる方もいた。
東京を拠点にしながらも、日本各地を飛びまわるアクティブな方。玉名に息子さんがいらっしゃることがきっかけでよく宿泊してくださった。

さらに、玉名の豊かな資源を伝えるイベント「knowledge」の運営メンバーとして参加され、玉名の人々と共に活動された。

knowledge.(ノウレッジ)

玉名にいながら玉名の外の人と出会う機会はあまりないのだが、
HIKEでは本当にたくさんの出会いがある。
そして出会った人と対話し、活動やその想いを共有する。

知らない人と対話して、その人の話を聞くことで
本来歩むことのない人生や経験を知り、自分が可視化できる世界が広がる
私は人と話すことは苦手だが、HIKEで出会った方との対話は新発見ばかり、面白いことばかりだった。

HIKEは来訪者の宿泊環境を用意するだけの場ではない。
来訪者と玉名の人々との接点を生み出している場所でもあった。

2-2.会いに行ける距離なのに知らなかったクリエイティブな人

HIKEは玉名外との接点を生み出すだけでなく、
玉名内での接点も生み出している。

20年住んでいた私でも知らなかった
「こんなものあるんだよ」と人に教えたくなるモノゴトが玉名にあること。
HIKEで働いていると、気づかないうちに沢山の魅力と出会っていた。

HIKEの料理やお菓子は、玉名近郊、熊本県内で作られた自然環境や身体に優しい食材を使っている。生産者さん自身が届けてくれることもあり、
普段は話す機会のない生産者さんとお話するのは新鮮だった。

「この方がつくってるんだ」と思うと同時に
この方が苦労して育てた食材の魅力をちゃんと伝えたいな」と
思う気持ちも高まって、仕事と向き合うことができた。

月1開催される「LOCAL MARKET」は
生産者や作り手が時間と愛情を込めて育てた農作物や加工品を生産者さんやその仲間の手で販売するマーケット。
誰でも生産者と対話できるイベントだ。

野菜作りを始めたきっかけや、
なぜ環境に優しい育て方にこだわるか、
その人の想いを本人の口から聴くことのできるこのイベントが好きだった。

LOCAL MARKET

玉名でパルクールの普及活動を行う方とも出会えた。
HIKE眼下にある菊池川でカワサンポしよう!
その方はそう言ってカナディアンカヌーを引っ張ってきてくださり、
朝から2時間ほど、穏やかに船を漕いだ。

普段見ることのない場所から、日常の景色を見渡す。
地元の友人に声をかけて、駄弁りながらのんびり乗りたいな、
後輩を呼んでレース出来たら楽しそうだな、
可能性しかない体験は実は地元にちゃんとあった

3月中旬には小岱山麓でつくられる陶器「小岱焼」のひとつである小代瑞穂窯さんの展示会が行われた。
開始日は平日だったにも関わらず、多くのお客さんが訪れた。

LOUI FUKUDA EXHIBITION

「この方の作品が大好きでね」

満面の笑みを浮かべて、器を大事そうに抱えるお客さん。
誰かに愛される作品が地元にあることに気付かされた。

地元にこんな素敵な工芸や食材、場所があり、それを生みだす人がいる。
「何もないまちなんてない」と改めて思わされた。

3.たくさんの出会いと発見をくれたHIKEは「ただいま」と言える居場所

HIKEは「誰もが集い、“カタル”場所」
その名の通り、
あらゆるバックグラウンドを持つ人々が
集い、出会い、対話する「語る場」

であることに間違いない。

なぜなら、たった4ヶ月で
玉名という人が押し寄せるような観光地でもない土地で
東京をはじめ県外の人とのつながりが生まれ、
そして玉名、熊本の中でも沢山の出会いをくれたから。

「ちょっと面白いイベントしているし、まちづくりに関連していそうだし」そう求人に応募した程度だったが、
働くと想像以上に沢山の出会いがある場だった。

もっとHIKEで働いて、今度は自分で地域の人や外の人がカタル場を企画したい。
そんな希望を持つくらいに、私はこの場所に魅了された。

HIKEは働き手も”カタル”に参加できる場所だ。
あの日「働きたい」とメッセージを送って本当に良かったと思う。


この出会いを生み出してくださったのは、オーナー夫妻。

「まちづくりに興味があるんです」
面接のときに一言言っただけなのに、
HIKEに訪れたお知り合いを紹介してくださった。

「僕たちができるのは、人とつなげられることぐらい」
そう話されたが、それが私の世界を広げてくれるきっかけになった。

また、生産者さんとの関係を築き上げ、
いつも食材や商品の濃密な背景を教えてくださった社員さん、
食材をおいしい料理やお菓子に仕上げられるパートさんたち、
仕事に行く度に、数えきれない出会いがあり、私に新たな視点をくれた。

HIKEと接点を持つ様々な方と知り合いになって、
緩いつながりがたくさん詰まっている場所。

いつしか単なる仕事場ではなく、「ただいま」と言える居場所になった。

この記事を書くにあたって、
同じようにスタッフが書いた記事があることを教えてもらった。
この記事に書かれた以下の文章に
「HIKEという場所の意義」を考えさせられた。

よくある飲食店のホールスタッフは、結局ドリンクやデザートが作れて無事に提供していれば誰にも文句は言われない。

だけど、HIKEはそういう場所ではないと思う。

如何にして訪れた人々の期待値を超えるサービスをするのか。
如何にしてワクワク感を持ってまた訪れてもらうのか。

ここは単なる仕事の場所ではない。
「HIKE」は地域に根付いた文化を知るきっかけや、体験する場として、
宿泊者と地域の交流を創造する場。

私たちは玉名にある文化を、玉名の外で活躍する人を、
今まで見え隠れしていた玉名のポテンシャルを感じてもらう経験を、
訪れた方に提供する必要がある。

「玉名って、なんかいい場所だよね」

その言葉のきっかけの一つが、HIKEになればよいと切に思う。

4.HIKEで働いてみたい方へ

HIKEの求人情報は以下からチェックできます。

詳細をご覧になりたい方は、
インスタグラムやWebサイト、note等をご覧ください。

HIKEスタッフ
星ラ


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