馬場光(ガラン堂)

NSC大阪46期/ 全てを視野に入れています

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NSC大阪46期/ 全てを視野に入れています

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ミーツ五七五七七

規律の中にこそ自由はあるんじゃないかなという考えを持っています。 自由になりたい、自由になりたいと、ついつい何にも縛られない環境を求めてしまいますが、本当に何もなくなってしまうと何から手をつけたらいいのか分からなくなるのではないかという恐怖があるからです。 また、制限された狭い枠の中でどこまでの自由を生み出せるかという面白さと、成し遂げたときのかっこよさに酔っているという理由もあります。 その究極体の一つが、俳句・短歌ではないでしょうか。 数年前、Twitterを見て

    • かと言って100%の好意で優しくしてる訳じゃないからね

      おにぎりになった途端に許せるおかずがある。 おかずというか、塩だけれど。 朝ごはんを食べようとしたら、おかずになるものが何もなかった。卵かけご飯をしようと思っていたのに、卵さえもなく、かと言って冷凍の唐揚げをわざわざ開封してまでチンする気分でもなかった。 化粧施し(ほどこし)の前にさっと食べたかったけれど一旦放置。結局時間がなくなって、塩おにぎりを作って持っていくことにした。 これでよかったのなら、初めからその程度の食事を済ませておけばよかったのにと思う。しかし、お茶

      • オタサーの姫にもなれない

        3月29日にNSCの卒業式がありました。 オンラインでの開催だったというのと、来月頭にある芝居公演の稽古をしていたので、NSC近くのガストで受けました。自分たちのテーブルの周りをネコチャン配膳ロボットが駆け巡る中、スマホにイヤホンを差し込んでお話を聞きました。 「君たちはこれからプロになります」 『青く光るトレーからお料理をお取りくださいにゃ』 「厳しいこともたくさん言ってきましたが」 『失礼するにゃ〜』 「頑張ってください!」 『(デン♪デンデ♪デンデデンデン♪)』 楽

        • 良薬とはいえ

          先日、皮膚科に行きました。 ストレスや体調不良が胃と肌に出やすい体質なのですが、11月くらいから肌荒れの酷さに拍車がかかり、見るに堪えないものになったからです。 大ライブも近いのでさすがに良くないと思い、本気で治しにかかっています。 病院で処方していただいたのは、塗り薬3つと錠剤2種類、粉薬1種類でした。 私は薬を飲むことがすこぶる苦手です。 錠剤はちゃんと喉に詰まるし、粉薬はちゃんと気管に張り付くからです。 特に粉薬は本当に苦手です。 奴らは少量の水分でも一瞬

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        ミーツ五七五七七

          苦苦(くく/にがにが)

          疑うこともなく「選ばれる」ということが当たり前の人生だったら、今頃どんな性格になっていたんだろうと、しばしば、手に入れることのできなかった可能世界に想いを巡らせてしまいます。 可能世界とは、最近覚えた中で一番かっこいい言葉なので、少しでもインテリだと思われたくて一部文章を引用してしまいました。(『君が手にするはずだった黄金について』小川哲 新潮社) 生きていれば、何かしら「選ばれるチャンス」というものに出会います。 それは、ドラフトで一位指名だったとか、芥川賞にノミネー

          苦苦(くく/にがにが)

          私はお前らコンプレックス

          私はお前らコンプレックス

          意味の重さを与えれば

          私の地元京都は、年がら年中たくさんの観光客の方々がいらっしゃいます。 特に春と秋なんかは、公共交通機関が麻痺するくらいです。全然慣れませんよ。毎度毎度、新鮮な気持ちで「嫌どす」と思います。 また、観光客の方々は地元住民のことを、「旅行先」というテーマパークの中のキャストだと思っている節もあるように感じます。 接客の仕事をされている方たちに対してならまだしも、明らかに出勤中の人に写真撮影を求めている様子を見かけたこともあります。 それに対しても「嫌どす」という気持ちを抱

          意味の重さを与えれば

          若いんだから20皿食べなさい

          今日は久々の、なんにもない日曜日でした。 お金に余裕はないのですが、こういう日にはまずくら寿司へ行き、うどんと珠玉のお寿司2皿を食べるという頭脳プレーをした後、カフェで台本を書くのが黄金ルートになっています。 くら寿司のカウンター席に着くやいなや、隣の席の人に肩をトントンされました。ちっちゃいおばあちゃんでした。 タッチパネルの扱い方が分からなくて、しかも98歳で目もあまり見えないとのことだったので、一応説明しながら注文のお手伝いをしました。 おばあちゃんは私の対応が

          若いんだから20皿食べなさい

          太陽の手が届かない所まで逃げることを許して下さい

          お笑い芸人になりたい人なんて、大半が根暗か陰キャだろうと高を括ってNSCに入学しましたが、「クラスの人気者」みたいな人が多くて驚きました。 自分が陰キャなので勘違いしていました。 先日受けた講義なんかは、太陽レベルで明るい人が集まりすぎていて、自然と身体が縮こまってしまいました。 太陽というのは、我々人間の意に反して現れ続けます。 しかも、自分の気が済んだら勝手に沈んでいき、安心も束の間、また勝手に現れては、勝手に光や熱を放出して勝手に世界を覆ってしまいます。 どん

          太陽の手が届かない所まで逃げることを許して下さい

          8月1日

          私の祖父は、2021年8月1日にお隠れになりました。 それ以降、毎年この日には必ず祖父のことを考えてしまいます。 今日は午前中に三回忌の法要をしてから、NSCの授業を受けました。 祖父はお笑いが大嫌いだったので、この現状を知れば怒り狂ってお盆が終わっても家に居座り続けるかもしれません。 絶対に茄子に乗っけて追い返そうと思います。 お通夜なのに真昼間にやったような記憶があります。 よく分かりませんね。 身近な人を亡くすという経験が初めてだったので、どうにも自分事だと思

          日記のようなもの

          私は日記を書くのが日課になっています。 去年の11月1日にはじめて、それから毎日書いています。日によっては単語だけの日もあったりします。 たとえば、 朝4時に何を思いついてんだ。 という感じですがおそらく、夢に出てきたものを「これは大切だ!」と思い、寝惚けながらもいそいそとメモしたのではないかな。 二度寝から目覚めて、はじめてこのメモを見たときは「なんやこれ」と思いましたが、今となっては結構お気に入りのワードだったりもします。 ここまでくると日記になっていないですが

          日記のようなもの