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スポーツ現場におけるコーチングの話 Part2〜自主性と主体性の違いとは〜

こんにちは。

前回noteにて告知させていただいた通り、今回は、「自主性と主体性の違い」についてお話したいと思います。

※前回note※
https://note.com/hikaru_kunimasa/n/n16e3fa187534

皆さんは「自主性と主体性の違い」を子どもや生徒から聞かれたときにきちんと説明できますか?僕はできませんでした(笑)

指導者として、コーチとして上記の違いを理解したうえで、接することができれば、少なくとも相手が自分に求めていること(またその逆もしかり)を双方で理解できるようになる為、信頼関係の構築に繋がります。

ぜひ皆さんも違いを理解した上で、選手とのコミュニケーションに役立てていただければと思います。

自主性と主体性の違い

以下の3人の選手を例に、違いを説明をしましょう。

Aさん
言われたことは、実行できる。
Bさん
言われなくとも、やるべきことを自ら考えて行動に移せる
Cさん
自ら目的や目標を設定し、行動に移せる

指導者やコーチは、上記のどの選手になってほしいと思っているのか。
また、その選手自身はどの選手になりたいと思っているでしょうか。

余談ですが、コーチングの考え方では、指導者も選手もどちらもその方向性≒なりたい姿をイメージすること、双方で共有することが大切であり、スタート地点です。

さて、ここからが解説です。
A・Bの選手の違いは、「自ら考え、行動しているかいないか」
B・Cの選手の違いは、「目的・目標を自ら設定しているのかいないのか」


つまり、自主性と主体性の違いは、当事者が自ら目標と目的を設定しているか、それに対して自ら考えアクションしているかになります。
また、

例題の選手でいくと、
Bさんは「自主性のある選手」
Cさんは「主体性のある選手」
になります。

実際の現場で起きていることの一例

自主性のある選手になってほしいと願っている指導者とやるべきことが明確になっていない選手がいた場合に、「自分で考えて行動して」と指示を出しても行動に繋がらないケースが多いです。もし、指導者が言葉の意味を理解していれば、「やるべきこと」が何かを選手が理解しているかどうかを判断軸として、コミュニケーションを取り、自主性を育んでいくことも可能です。

幼児期・学童年代へのアプローチの注意点

年齡が低ければ低いほど「経験値」と「言語化能力」が高くないため、「やるべきこと」がわかっていないケースが多いです。

そのため、選手のあるべき姿の言語化のために
「どんな選手になりたいのか?」
「そのためにどんなことをすれば良いと思うか」の質問を投げかけた上で、
「何をすべきか」の選択肢を与え、
「自ら考え、行動すること」の訓練につなげると良いと言われています。

さて、次回は「褒めると承認」の違いについて、書きたいと思います。

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おわり