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桜前線は北の大地へ

二十四節気の穀雨の日、道南に桜前線が到着しました。
ここに住んで迎えた三度目の桜の季節。
なんと観測史上2番目に早く咲いたんですって!

私の生まれ育った関東よりも一ヶ月遅れの開花。
SNSで上がる桜の写真たちに羨ましい気持ちになるのかと、最初の頃は思っていたかもしれません。でも不思議とゆったりとした気持ちで待っていることができるものであり、でも写真を見てはちょっぴりお腹が満たされていくような気持ちもあり…

そんな気持ちで待っていられるのも、この北の地でのんびりと桜の開花を一緒に待つ人たちがいるからなのでしょう。
そして雪深い冬を越し、生命力を感じるほどに目覚めた大地に咲く桜たちがとても美しいのを知っているからなのでしょう。

向こうに見える山にはまだ雪が残っていて、大自然が織りなす色彩のコラボレーションを初めて見たときは特別なものに感じました。

道南ならではの桜風景。

ちょっと桜に会いにお散歩に… と出かけたはずがちょっとでは済まなくなるのでせわしい毎日。
カメラを持ってしまうともう駄目ですね~ 笑

水仙やムスカリやチューリップ、モクレンにコブシにツツジ。
緑の芝が輝き始め、背の低いスミレやたんぽぽはとっても暖かそう。
これまで眠っていた草花たちが一斉に咲く風景に北海道で迎えた初めての春は驚いたものです。

そう 私が桜の咲く春を急がずのんびりとした気持ちで待つことができるのは、まさに北国ならではの花繚乱の喜びが待っているのを知っているからなのです。

「桜前線北上中」
そんな言葉を呟きながらこの先何度の春を迎えることでしょう。


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