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家事は二の次でいいから、優しさにふれてみて

愛のエネルギー家事
加茂谷真紀著

CONTENTS
はじめに
第1章 手のひらから伝える愛情 
第2章 基本は「さわること」 ー掃除
第3章 うれしくなる料理 ー台所の仕事
第4章 太陽と水のパワーを享受する ー洗濯と入浴
第5章 住む人に心地よい空間をつくる ー片づけ
第6章 物と友情を通わすために ー買い物と放出
おわりに


こんな人におススメ

・愛のエネルギーで家事をしたい人
・家事に疲れている人
・癒しを求めている人

どこまでも優しさに溢れる本です。

心に響いたところ3点

もしあなたが「愛の存在」だったら、いまこの瞬間、何をしますか?

幼い子どもたちは、「ほら!おかあさん!散らかってるよ!早く片づけなさい!」
とは言いません。親から刷り込まれなければ「散らかっている」という概念すら持ちません。
子どもはみんな、大人よりも慈愛に満ちて寛容な「愛の存在」です。
お母さんとお父さんに、家事をしてもらうために生きてきてはいません。ただただ無条件に自分の存在を楽しんでほしいと思っています。

第1章 手のひらから伝える愛情

つい忘れがちになる、「愛の存在」が自分の真ん中にあること。特に子どものこととなると、はき違えた「愛」で子どもをコントロールしようという癖がでてしまいます。それが親の役目、それが躾。はき違えた「愛」の裏にあるのは、「将来への不安」「心配」「周囲のヒトの目」だったりするものです。
真ん中には「無条件に存在を愛する」こと。
この本を読むと、そこに戻る自分がいます。

掃除をしないことで「大切にされた何か」があるかもしれません。

家事の大切さの反対側に、家事をしないことの大切さもあり、その両極どちらも、深い気づきと意味があるものです。
幼いお子さんがいらっしゃったり、体調が悪かったり、親御さんの介護をされていたり、外で仕事をされている方が、掃除ができない日があるのは、当たり前です。
仕事や育児に追われ、睡眠もままならないなかで、掃除があとまわしになることに対し、罪の意識を持つことはないのです。
どんな状況でも、あなたは「100%できている」からです。

第2章 基本は「さわること」 ー掃除
愛のエネルギー家事P57

頑張ってしまう人ほど、自分に厳しい。あれもこれもやらないといけないのに出来ていないと落ち込む人もいるでしょう。
私は自分のやりたい気持ちを優先できるようになったので、気持ちが乗らない時はやらない。そんな自分でいいと受け入れらるようになってから、逆にチャチャッとできるようになりました。もちろん、やらない日もあります。

いつも散らかる物をさわりながら、物はどうしてほしいのかをじっと考えてみましょう。

片づけや収納について、ちょっと違う方向から考えてみましょう。「物はどうされたがっている?」という考え方です。
散らかりがちな物を手に持ってさわりながら、思いをめぐらせてみるとよいでしょう。
物の気持ちを代弁するならば、「苦しくないスペースがほしい」「自分にふさわしい居場所にいたい」という感じでしょうか。

第5章 住む人に心地よい空間をつくる ー片づけ

私はちょっと違う方向から考えるのが好きです。
物がどうされたがってる?という考えはなかなかユニークな視点ではありますが、この主語を私に置き変えることで、自分の思いに気づくこともあります。
「もっと大事に扱ってほしい」「役立ててほしい」なんて声が聞こえたら、物も自分自身も、その声に従ってあげてほしいな、と思います。

この本の目的・目指すところ

やりたいことを、やりたいときにやっているだけで、
家は自然と片づき、料理はおいしくなる。
効率を追求せず、
「自分の機嫌のよさ」や「気持ちの明るさ」を大切にすると、結果、効率がよくなる。

はじめに

感想

出来なかったこと、足りていないことに意識がいきがちで、自分攻めをやめられない人ほど、この本を手に取ってみてほしいと思います。
ありのままを愛することとはどういうことかが詳しく、優しく書かれています。
自己否定と、まじめにやらねば、で長年生きてきた私は、そこから抜けられているものの、無意識の癖が発動してしまうことがあります。そしてそれは突然やってくる。
しんどかった方に流れていきそうになった時にこの本があれば、お守り代わりになります。きっと「愛の存在」を思い出して、温かい真ん中に戻ってこられるのです。




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