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気がすむまでおやすみ。

 やすみたいって、ずっと思っていた。いろんなことが、わたしのペースよりもはやくどんどん進んでいく。その波に飲み込まれながら置いてけぼりの自分が焦ったり困ったりする。わたしが子どものころ、中学校に行かれなくなったとき、そんな感覚があった。わたしは止まっているのに現実だけが動いていく。追いつこうとするのは疲れるし、止まってしまう方が楽。その間、ずいぶんといろんなことを考えた。ベランダに出てたくさんの本を読んだ。インターネットで見たことがない友だちと話をした。しばらくすると体が充電されて、またがんばれるようになった。新しいことをしてみたくなって、外に出ようと思い始める。やすむことは問題ではない。ひとやすみするだけで色んなことができる。なのに、社会はそういうふうにできていない。

 一度たったひとりになって、考えて、あそんで、ゆっくりする。だけどこれが簡単にできないことが多すぎる。仕事を辞める。付き合いを解消する。グループを抜ける。などなど、ただやすみたいだけなのに、復帰が叶わない選択をしなければならない。その原点は、本を読みたいとか、長い時間散歩をしたいとか、眠りたいとか、小さなことだったかもしれないのに。学校を一度休んだら戻れなくなる、と思い込んでいると苦しい。一回休んでもまたいつでも戻ればいいし、逆に、初めてすぐに辞めてもいいのだと自分に言ってあげることは時には大事だと思う。わたしは白黒はっきりさせ過ぎる癖がある。続けるか辞めるかの二択で考えるから決断がとても苦しい。最近は、そのどちらも選ばないでただ「休憩する」という選択ができるようになった。そしてその選択すら、「決め事」としてわたしを縛っているのかもしれないということを教えてもらった。そうしたいならそうすればいい。ただ、いま、そんな気分なだけ。そうやって人と付き合うことができたら気楽だろうと思う。そして、その付き合いは、本物なのだと思う。

 未来に焦って、心配して、今が蔑ろになる。一方で、今に満足しようとしすぎて望むことを自分に許せないこともある。そのどちらもつらい。バランスという言葉は、実はあまり好きではない。なんとなくわたしには縁がない言葉のような気がする。何かに秀でた人に憧れるし、強い個性や才能があれば偏ってしまうこともあると思うから。だけど、ニュートラルとかゼロというような表現だったらしっくりくる。どちらかに強く傾けば、もう片方も同じだけ強く出る。安静に、ゆっくりにしたいのであればゼロを目指す。真ん中に軸を持っている自分は、ゆらゆらとどちらにも重心を持っていくことができる。そんなイメージで自分に優しくしている今日この頃。

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