核弾頭数から見る金投資の未来
はじめに
『有事の金』という言葉をご存知ですか?
「有事の金」とは、非常事態に備えて金を持っておくという考え方のことです。
非常事態とは、例えば戦争や経済の大混乱、政治の不安定、自然災害などです。
こういう時には、お金(通貨)の価値が大きく下がることがあります。
なぜなら、非常事態が起こると、その国の経済や政治が不安定になり、人々がその国の通貨を信用しなくなるからです。
通貨の価値が下がると、物の値段が上がり、普段使っているお金で同じものを買えなくなることがあります。
一方、金(ゴールド)は昔から価値があるものとして認められてきました。
金は世界中で価値があるとされているので、非常事態でも価値が大きく下がることはあまりありません。
そのため、非常事態に備えて金を持っておくことで、資産の価値を守ることができると考えられています。
例えば、もし突然大きな経済危機が起こってお金の価値が半分になったとしても、金の価値はそれほど下がらないかもしれません。
こうした理由から、人々は「有事の金」として金を持っておくことがあります。
世界各国が保有する核弾頭数推計の発表
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が17日、2024年1月時点で世界各国が保有する核弾頭数推計の発表で、中国が保有する核弾頭数は推計500発で、前年よりも90発増えたことをご存知でしたか?
SIPRIは毎年、核弾頭数の推計値を発表しています。
これまで中国の保有分はすべて、配備までに搬送などの準備作業が必要となる「貯蔵弾頭」に分類していました。
今回の分類の見直しは、固体燃料式のミサイルをサイロ(地下格納庫)に格納するなどの動きを基に判断したといいます。
中国の核兵器に対する各国の懸念が一層高まりそうですよね。
また、中国の核弾頭数は今後も増えるとの見通しを示し、「10年後までに、少なくとも米国やロシアと同数の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を持つ可能性がある」と指摘しました。
米露英仏などを加えた9か国が保有する核弾頭の総数は前年比391発減の1万2121発と推計しました。
しかし、北朝鮮は核開発計画を続けているとし、推定の核弾頭保有数を前年より20発増の50発としています。
2023年1月時点の核兵器保有数は12,512で,2022年1月時点の12,705と比較して193減少しています。
引き続き,約90%を米露が保有しています。
この減少は,主として米国とロシアが引退した核弾頭を解体したことによるところが大きく、一方で、運用可能な核弾頭数の削減については停滞がみられ、その数は再び増加しています。
米露の核兵器数が減少した一方で、配備核弾頭数は増えています。
中国、インド、パキスタンも核兵器数を増加させています。
英国は、解体する予定だった45の核弾頭を、今後核兵器の増加分に充てるとみられています。
北朝鮮の核弾頭数については,不確かなことが多いものの、50~70 の核兵器を作るのに十分な核分裂性物質を生成したとみられますが、実際に保有する核兵器数は、これよりも少ない30と考えられています。
核兵器保有数の推移(1945年~2022年)
各国の外貨準備高と金保有量の推移
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