都会の宝石

都市の喧騒、高層ビルやアスファルトの道路に囲まれ、日々の無機質でごみごみとした環境は私たちの心を圧迫していました。そんな中、一時の静けさを求めてふらっと公園のベンチに座ったある日、私は緑の重要性を深く認識しました。ベンチは緑に囲まれ、私の心はその緑の木々と花々に包まれ、静寂と安らぎに浸っていました。その日の帰り道、緑の魅力に引き寄せられるように、私は緑色の透き通った宝石のような多肉植物、ハオルチアを買って帰りました。

それ以来、私の家ではハオルチアを育てています。初めはひとつだけの小さなハオルチアでしたが、徐々に大きくなり、株を分けて増やすことができ、家の中は徐々に緑の宝石で溢れていきました。都市の喧騒やリモートワークの味気なさとは対照的に、その美しい緑の葉を見るたびに、心が落ち着き、気持ちがリセットされます。緑を育て始めたことで、リモートワークを中心とした新しい生活様式の中でも、私の心は豊かになったように感じます。

都市の進化と共に、私たちの生活から緑の存在が減少してきましたが、その減少と反比例するように、私たちの緑への渇望は増しているように思います。緑は心の安らぎをもたらし、生活の質を向上させる力を持っています。私たち一人一人が緑を大切にし、都市の中でも緑を取り入れることで、より健やかで豊かな生活を築いていけると信じています。

投稿先

第18回　一語一絵「みどりの文」

一般社団法人福島県造園建設業協会

結果

選外