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毎日届けてもらっている

初めてTwitterのアカウントを登録したのは、ちょうど東日本大震災の直前だったのだけど、そのあと震災が起きて、たしか、Twitterのすごさを実感していた気がする。とくに福島第一原子力発電所事故に関しては、専門知識とデマと不安と、これこそが正確な情報だからどうかまどわされないで、いや何が正しいなんてわからないだろうみたいなツイートが飛び交っていたのをなんとなく覚えている。惜しいのは、その後私は2回アカウントを削除してしまったこと。今使っているアカウントは3回目だ。でもいろいろな人の、当時のツイート記録は見ようと思えば見ることができる。

今ふとTwitterを見たら、トレンドに「mixi」とあったので、ああ、おそらく10年前の今日の記録をみんな見ているとか、そういうことなんだろうと思った。そうだ、まだmixiはかなり使っていた。

私は2011年の3月21日に、震災について思うところを書いていた。

『震災について』2011/3/21

今自分にできること
被災地にいない人間にできることは
節電、募金そして
日本を建て直す準備をすることだと思う。

毎日テレビを見て心を痛めつつも
被災者はもちろん
そうでなくとも、様々な影響により
仕事に行かれない・仕事が無い・営業ができない
そんな状況の人・店・工場・会社などの先行きに
じわじわ危機感を覚える。特に首都圏。
小さな会社、個人経営の店なんかは本当に深刻だと思う。

今までどおり元気に働いて、稼いで、消費することが大事だし
それができないことは、二次災害と言えると思う。

こんな時にどうしても言われる
エンタテイメントの類=まだ必要ない、不謹慎
という図式の中に、そこに仕事・生活として
携わる人間という意識は抜け落ちがちだと思う。

なんでもやればいいということではないけれど
相互の理解が必要だと思う。

一つの会社が、工場が、ゲームが、イベントが、店が、個人の消費が
社会を・経済を動かしている。

例えば今、
テレビ局はCM料が殆ど入らないし
数々のイベントが開催できずに、商業施設が営業できずに
多額の損失を生むし
それは、そこに携わる全ての人間の生活に関わってくる。

大きな組織に守られていると実感しづらいけれど
今、明日の・これからの生活に不安を覚える人は
首都圏また、より西でも多くいるし、
それは被災地の救援・復興と平行し
考えられる人は考えるべきだと思う。

ライブハウスをはじめ、音楽業界で働く東京の友人たち
電力、安全、周りの意見
みんなすごく考えて迷って、
今すべき営業の形態や自分のすべきことを決めている様子を見聞きして
とても正しいと思うし、会いに行きたいと思った。

元気な人は元気に生きて、今までの生活を取り戻し、
募金もしたらいいし、被災地復興と同時進行で
西側は、ひいてはより多くの力をつけなくてはいけないと思う。

と山梨の山のふもとで思っています。
私は今無事に暮らしていますが、なかなかに孤独です。
夜停電しても外の景色はほぼ変わらんし・・・
こんな時は多くの人に会ったほうがいいなあと思います。

この震災については、ほかにも
原発・東電・防災・日本という国・人々の意識
などいろいろな項目についてそれぞれ思うところがあるけれど
とりあえず今すべきことについて私が思っていること。

そうだ。全然わすれていたけれど、当時はTVCMが数ヶ月(半年くらい?)すべてACジャパンになっていたのだった。

そしてこの文章を読んでいたら、あれ、去年感じたこととすごく似ているなあと思った。みんな10年間ほとんど変わらず、東京で頑張っている人、おおいなあ。変わらないってすごいな。

でも今が当時と違うのは、「なるべく集まっちゃいけない」ってこと。これはほんとうに難しい。東日本大震災が起きたことに対しても、まさかと思ったけれど、コロナ禍というものも、まあ考えつかなかった、こんな状況は。

でもどちらも、社会的には全く想定外の出来事ではない。予測はされているのだ。世界的規模で流行する感染症が発生する可能性や、津波を伴う大きな地震が来る可能性は。

ただやはり実際、起きてみないとわからないことがほんとうに多い。ついでに今は、起きてみてるのにわからないことも多い。こうやって、そのつど学んだことを次に生かす、それが100%完璧にもまたできないのだけれど、それでも積み重ねていくしかないよなあと思う。

私が最後に被災地を訪れたのは、なんと2015年で、もう6年も経ってしまっていた。4年くらいのつもりでいたんだけど、考えてみればたしかにそのくらいだ。また行くよと言い続けて、なんと不義理な。もちろん、忘れていないつもりだけれど。

毎日Facebookに投稿をしてくれる人がいるから、毎日思い出せる。ほんとうに何かを伝えたい気持ちとか使命感って、こういうことなんだよなと毎日思いながら見ている。

考えることを、毎日忘れずにいられる。ありがとうございます。

いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。