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月と犬『あとがき #1』
ロク「この『あとがき』では、ユニット作品の裏側や、制作を通した学びについて話していきたいと思います。」
ミツキ「よろしくお願いします。」
ロク「さて、記念すべき#1は【短編小説『月と犬』第2話”MY FOOT”】です。」
ミツキ「#1なのに第2話からなの?笑」
ロク「はい。第2話です。笑」
ミツキ「なんで。笑」
ロク「んー、思い入れがあるというか、個人的にはよく書けたなと思ってて。だから解説して振り返ろうかと思って。」
ミツキ「なるほど。」
ロク「それでは解説していきしょう!」
※まず物語を読みたい方はこちらから。
現在第二話まで書いています。
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【ユニット作品について】
ロク「これは我々のユニット名を冠した『月と犬』というシリーズ作品で、一応構成では10話程のお話になる予定です(多分)。主人公の”ミツキ”と犬の”ゲン”の日々の物語の中に、私が学んだことや、感じたことをエッセンスとして盛り込みながら書いています。」
ミツキ「はい。」
ロク「てか、そもそも、俺はフィクションなんて書いたことなかったのよ。ブログしか書いてこなかった。で、物語も書いて見たら意外に書けた(と自分では思えた)ので、ミツキにイラストをお願いして作品になった、のが始まりですかね。色々と”想像”するのは好きなんだけど、それがそのまま”創造”になるなんて!って、初めてイラストにしてもらった時は感動したんだよね。自由に世界を作れるんだ!てか、俺の好きなあのキャラやあの作品の世界にも行けるじゃん!みたいな。”だからファンは二次創作するのか”って理解できたかんじ。ミツキはこの物語について何か思うところありますか?(初めての『あとがき』なので質問がとても雑。笑)イラストにする時のこだわりとか。」
(急に聞かれて戸惑うミツキ)
ミツキ「えー、思うところ?汗」
ロク「描いてみた感想とか。」
ミツキ「物語を意識して描くことが初めてだったから、物語の全てを描こうとしてしまったんだよね。」
ロク「それは感想というか反省?」
ミツキ「とにかく難しかった!」
ロク「どの辺が難しかったの?」
ミツキ「ワンシーンを切り取るのが難しかった。」
ロク「なるほど。」
ミツキ「今までずっと一枚絵を描いてきたから、自分が描きたいことを盛り込んでたんだよね。挿絵としてイラストを描くのが初めてだった。」
ロク「絵で説明しすぎ!ってよく言われるもんね。笑」
ミツキ「うん。笑」
ロク「挿絵によって文章がよく見えたり、その世界が広がったりするのはすごいと思う。でもミツキはついつい物語に寄り添いすぎて、親切に全部を説明しようとしがちなんだよね。」
ミツキ「一枚絵は(絵としての)作品だけど、挿絵は文章とセットだから盛り込む割合がいつも難しい。でも感動したよ。誰かと作品を作ったり、音楽をつけたりして作品の世界が広がった。」(※BGMとして音楽をあてるのはInstagramの仕様)
ロク「noteだと音楽ないけどね。笑」
ミツキ「じゃあ今のコメントなし。笑」
ロク「俺も自分の頭の中で作った物語が、イラストによってキャラが生まれて、動き出した気がして感動した。」
ミツキ「文章が良すぎてプレッシャー感じるよ。」
ロク「いやいや、そんなプレッシャー感じなくても。」
ミツキ「憧れてた表現の世界で、自分でも出来た。」
ロク「それは一枚絵でもやってきたんじゃないの?」
ミツキ「一枚絵は自分の頭の中の表現だけど、挿絵は文章を流しつつ、映像のワンシーンを切り取った感じで。描いてきたのは物語の一コマじゃなくて、写真をとるようなポーズだったから。」
ロク「言わんとしてることは分かる(分からない)。」
ミツキ「言語化してきたことがないから、説明するの難しい。笑」
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【短編小説『月と犬』第2話”MY FOOT”について】
ロク「よく覚えてないけど、確か、母と子の関係性について書こうとしたんだっけな?」
ミツキ「これさ、美月を通して自分にも当てはめて考えられるじゃん。私も母親に対して、”昔はそうじゃなかったじゃん”と苛立っていたけど、”親もまだ成長してるんだ”、”丸くなっているんだ”、それが”成長”っていうゲンちゃんの考え方に、そうだよなって思った。」
ロク「何か気づきを得た?」
ミツキ「親も一人の人間として成長するのが当たり前なんだよなっていう。」
ロク「そうだね。子供の頃は大人になれば、親になれば立派な人間になるものだと思っていたけど、全然そうじゃないからね。」
ミツキ「ゲンちゃん賢いよね。笑」
ロク「ゲンは知性の塊だからね。笑」
ミツキ「”らしさ”についても。」
ロク「”らしさ”って他人が決めることかよ!って思うのはあるあるなんだけど、でも他人に言われて初めて気づく嬉しい”らしさ”もあるし、時間の流れで”らしさ”が変化することもあるし、”らしさ”って固執するものじゃなく、もっと流動的で、誰かとの関係性そのものなような気がして、これに気づいた時に、ゲンに言わせるとめっちゃ説得力が出た。これは自分にとっても新たな発見だった。何か気づきや学びがあった時に、キャラに言わせると学びが深くなるような。だからそういう物語をこのユニットで作っていけたらいいなって。」
ミツキ「うんうん。作っていこう。読むたびに気づきが得られるもの。」
ロク「ようやく解説っぽいことを言えたような気がする。笑」
ミツキ「私は、お味噌汁のくだりがリアリティーを生んだと思って、だから挿絵でも描きたかった。」
ロク「舞茸の味噌汁ね。まぁ、俺が好きなレシピなんだけどね。笑」
ミツキ「あれからよく作ってるよ。笑」
ロク「なんか、手軽でも良いんだよってことを書きたかったんだよね。高価じゃなくても良いものや、手軽や手抜きでも良いものはある。って。」
ミツキ「こないだ、『”手の込んだ母の味”より”再現できる母の味”の方が、母親が先にいなくなっても、残された子供達が簡単に再現できるでしょ』って、インスタで見てね、とても素晴らしいと思ったの。」
ロク「へー!なるほど、再現性ね。あと、話しながら思い出した。命の流れみたいなものは意識して書いた。成長の先には老いが待ってるし、老いの先には死が待ってるし。」
ミツキ「うん。」
ロク「これを読んでくれた人が、親に対して少し優しくなれたらいいなと。親の変化に戸惑うこともあると思うけど、さっさと受け入れて今しかできないことをやれよ!って。笑」
ミツキ「私も考えたもん。何かしなくちゃなって。最近も、お母さんが腰が痛いってことを、お父さんは気づいてなくさ、近くにいると気づかないけど、離れると分かることもあって。」
ロク「親の期待や、教わったり押し付けられた価値観は時に魔女の呪いみたいなもので。呪いをかけられた側は振りかざした拳を降ろせずにいるみたいな。そういう呪いが解けたらいい。」
ミツキ「書き手側の感想はないの?解説じゃなくて。」
ロク「覚えてない。」
ミツキ「覚えてないの?笑」
ロク「書き上げていく中で、色々と昇華しちゃうんだよね。だから感想は、、、今、読み返してもいいなーって。そんな感じ。笑」
ミツキ「えー。笑」
ロク「だから解説してみたいなって思ったし。」
ミツキ「音楽の話もしたじゃん。タイトルになる。」
ロク「ピロウズね。」
ミツキ「そう。音楽を決めようってなって、私がピロウズ知らないって話になって、いいよって教わって広がった話だからさ。」
ロク「だからnoteには音楽ないんだって。笑」
ミツキ「笑。」
ロク「気になる方はインスタも覗いて見てください。笑」
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ロク「あとがき#1はこんな感じでしょうか。」
ミツキ「楽しかった!」
ロク「そうだね。これはシリーズ化していきましょう!この会話劇も書いていて楽しかった!」
ミツキ「ロクの負担すごいけどね。笑」
ロク「これも良い練習です!それではまた次回のあとがきでお会いしましょう!」
ミツキ「お疲れ様でした!」
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