「1Q84」②を読んだ中三女子の感想
まず初めに思ったのが、「そっちか!」って。
「1Q84」の一巻の感想で、主人公の青豆さんがふかえりちゃんに似ているって言うことを書いたのですが、青豆さん。
天吾さんの回想に出てくる女の子の方だったみたいです。
それ以外にも色々と、驚いた第二巻でした。
青豆さんのほうにも「さきがけ」が関係するようになってきました。
「さきがけ」というのはここに出てくる、ふかえりちゃんのお父さんが作った組織の名前なのですが、そのお父さんは七年間、音信不通になっているんです。
そしてこの状況を動かすために「空気さなぎ」に関わる人も出てくるんですよ。
それで、青豆さんが出会った女の子の発言からふかえりちゃんが「空気さなぎ」で何を描こうとしたのかなんとなく掴めたような気もしたんですけれど・・・。
その途中で、リトル・ピープルという人たちが実際に目に見えるものとして出てくるんですよ。
そこでいきなりファンタジー色が増して、掴みかけた実態がつかめなくなりました。
「1Q84」。
ジョージ・オーウェルの「一九八四年」に出てきた独裁者、「ビッグ・ブラザー」の話が出てきたりとか、やっぱりあの作品に関係しているんですね。
全体のトーンがどことなく似ている気もしますし、「そっか~。」という感じです。
あの「さきがけ」という集団のリーダーは顔も見せないし、ビッグ・ブラザーっぽい感じだな~と思ったのですが、ここに出てくる話では「ビッグ・ブラザー」と「リトル・ピープル」という対比が何かを示してるみたいなんですよね。
ふかえりちゃんを育てている、戎野先生の示唆だと。
ディケンズなんかも出て来ますし、この小説を本当に深く知ろうと思えばもっと色々な文学作品を知っておく必要があるんだろうなと思います。
でも、とにかくまぁ、「一九八四年」を先に読んでいて良かったな、と。
「ビッグ・ブラザー」に関しての説明もあったので読んでなくてもわかるんだろうなとは思います。
でもなんか、学校で習った知識が役に立ったときみたいな、「あ、出てきた~」っていう嬉しさがありました。
「1Q84」一巻の感想はこちら↓
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