「風と共に去りぬ㊁」を読んだ中三女子の感想
アメリカ南北戦争。
これまで、ほとんど考えたことがなかったのですがその戦争も、やっぱり過酷なものだったんだなと思いました。
教科書の一文には、それ以上の物語が込められている。
歴史の面白いところですね。
愉快な一巻とは打って変わって、包囲されたアトランタから必死で故郷、タラに帰ろうとするスカーレットの意思の強さがかっこよかったです。
ただのご令嬢のように、投げ出したりしないのがね、本当に。
帽子をメラニーにあげて、自分は暑くて眩しい中を自分に鞭打って進んでいくんです。
なんだかんだ言ってメラニーのことを心配していますし、苛烈な性格ではあるけれど正直で素直なんだなって。
スカーレット姉さん、好きです・・・。
レット・バトラーのやることは、本当にわからない。
こういう人に憧れもあるけれど、実際近くにいられたらたまったものじゃないですよね。
これだけの人物に惚れこまない自信はないですし、好きになったら振り回されそうだし。
スカーレットとはいいコンビですけど。
レット・バトラーは天邪鬼で、ある意味では正直者。
スカーレットを愛していると告白する場面では、思わずにんまりしました。
レットみたいな人に大切にされたら、嬉しいだろうなと思うんですよ。
時世が読めて、お金持ちで風采がよくて。
天邪鬼なところも魅力だから、これ以上何を望む?
さすがはスカーレットです。レット・バトラーが彼女に惚れ込んだのは偶然でもあるけど、やっぱり、ねぇ。
それにしても「風と共に去りぬ」ただの恋愛小説じゃない。
これだけの密度の小説を五巻分も、よく書いたなぁと思います。
書いてて面白くなさそうなところ、全部省かれているんですよ。
なのにこの長さ。
作者のミッチェルの力の入れよう、すごくないですか?
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