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「地の糧」を読んだ中三女子の感想

ヨルシカの「チノカテ」が発表されてから、ずっと読みたいと思っていたアンドレ・ジッド「地の糧」。

やっと読みました。

なんか、「ナタナエル」の説明の後はひたすら綺麗なものとか作者の経験を列挙していってる、みたいな。

これの最後に載っていた「一九二七年版の序文」のところに、

ある人々は本書の中に欲望と本能の讃美だけしか認めることができないか、これだけしか認めることに同意しない。わたしには、これはいささか短見のように思われる。わたしとしては、本書を再読するときにみずからこの中に認めるものは、その上になお「虚心」というものの弁明なのである。

と書いてあって。

「『虚心』というものの弁明」っていうのは、感じ取れなかったなと。

ちょっと悔しいです。

ジッドの他の作品も読んだらわかってきそうですが。

ただちょっと、「地の糧」だけでも読むのが結構大変だったから、他の作品を読むのはもう少し時間が経ってからにします。

他にも読みたい作者さんがたくさんあるので。

それでもやっぱり、面白かった。

ヨルシカの「チノカテ」に描かれていることもいっぱい書かれていましたし。

それと、序盤のところで

私が希望していることは、自分の中で待っていたすべてのものを、この地上で表現したあとで、満足して、完全に絶望して死ぬことだ。

という文があるんです。

この部分には共感しました。

綺麗なものを列挙している意味はよく分からなかったし、普通に「おもしろいな~」で済ませちゃったのですが、こういう所の作者の意見はたしかに、と思うところが多かったです。

こういう生き方、結構憧れます。

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