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「今夜、世界からこの恋が消えても」を読んだ中三女子の感想

この作品、映画化されるらしいのですが・・・

ヨルシカが!主題歌を歌います!

「言われなくても知ってるよ!」って方。煩くしてすみません。

いやでもこれは、すごいなぁと思いまして。

どうしよう映画。でも「7月29日公開」って夏休み、ほぼ毎日夏期講習なんですよね。

どうしよう、映画。観に行こうかな・・・。

ヨルシカの曲が主題歌になると知ってからも、しばらくは読む気になれなかったんですよ。

難病物とか青春小説は一通り、というか飽きるくらいは読んだつもりだったから。

(三秋縋さんは私にとって特別な作家さんなので、青春小説でも別です。)

ありがちっぽいなぁというか、面白いのかな?と思って。

そんな気持ちで読みだしたこの本ですが、主人公の透と真織が水族館に行くあたりではすっかり引き込まれていました。

さすがはやっぱりプロの作家さん。

上手いですね。

恋愛がメインだけどそれだけじゃなくて、家族とか思い出とか、色々な考えさせられる要素が入っているのがいいなぁと思います。

いや、本当。

青春ですねぇ。

最後の透の思いが切なくもあり。

でもなんか、勝ち逃げされたような気もします。

真織ちゃんを幸せにして、自分も幸せになって、それでいなくなるなんて。

本当、小説みたいな綺麗な恋ですよ。

小説ですけどね。

でもやっぱり、記憶を覚えていられるようになった真織ちゃんとも一緒にいて欲しかったです。

前向性健忘が治ったら透のことも全部思い出すのかと思いきや・・・ですから。

忘れていく世界と、思い出していく真織。

物語の終わりでは、その対比がなんか、いいなぁって思いました。

偶然始まったような恋だけど、すごいです。

こうなることがどこかでわかっていて、透は真織ちゃんの問いかけに「はい」って答えたんでしょうか。

好きな人がいて、その人と一緒に居られる。

それってすごいことなんですよね。

私も、たった一人の人でも幸せに出来たらいいなぁと思います。

蛇足かもしれませんが、それから、泉ちゃんいい人過ぎません?

真織ちゃんの親友で、疑似恋人として付き合い始めた透と真織を優しく見守るのですが。

たぶん私だったら、途中で真織ちゃんの友達辞めるか何かしてますよ。

泉ちゃん、いろいろ自分で考えることが出来て、真織ちゃんのことをすごく大切に思っていて。

いやぁ~愛されてますな。

羨ましいですよ、真織ちゃん。

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