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「超勉強力」を読んだ中二女子の感想

初めてこの本を見た感想は、「なんだこれ?」でした。

母に手渡された一冊の本。それが真っ赤で、一見しただけではどこにタイトルが書いてあるのかもわからない。

「あれ?この本、どんな本だ?」

とつるつるの表紙をしばらく眺めることになりました。

この本、中野信子さんの本なんですね。

中野信子さんと山口真由さんの共著で、山口真由さんは初めて知る方です。

「英雄たちの選択」に出演されていた中野さんを見て、「格好いい!」と母と二人でファンになったのですが、私は中野さんの本を読んだのは初めてでした。

受験のための勉強法も載っていつつ、学ぶことの喜びや中野さん、山口さんの学びのエピソードなどエッセイのような側面もある、とても興味深い本です。

定期テスト一週間前にもかかわらず「まぁ勉強関係の本だしな・・・。」という言い訳を盾に半分くらいまで読み進めてしまいました。

(さすがに全部読んだのはテストが終わってからです。)

読み終わって思うのが、中野さんも山口さんも、勉強を楽しんでいらしたんだな。ということです。

楽しさを感じるのが知識を増やすという過程自体に、また勉強による達成感や前に進んでいることを感じる時、という違いはあれど、やっぱり得意になるためには好きになることが必要なんだなと思いました。

自分に置き換えて考えてみると、私は鉱物や俳句など、自分で勉強したいと思って始めたものは好きなのですが学校の勉強をさせられることにどうにも納得がいかないんですよ。

でも知識と知識はつながっている、ということもこの本には書かれていたので、学校の勉強もいつかは自分の好きなことに繋がっていくと信じて取り組んでみようと思います。

テストが迫っていなければ、自分の好きな教科をとことんやってみるのもいいかもしれませんね。

それから中野さんは受験勉強で、無駄なことをしないように注意を払っていたそうです。

「とにかく何度でも繰り返しなさい。」と先生には言われるけれど、本を読む時間を取りたくて「自分は大丈夫だ。」と思うところはやっていない私の勉強法ともよく似ていて、こんな偉い先生と似ているというのは烏滸がましいですが少し安心しました。

と、この本に書かれていた学校の勉強に関わることの感想を書いてきましたがこの本の中で一番面白かったところは、最後の方にある中野信子さんと山口真由さんの対話です。

一見対照的なお二人なのに共通点もあって、馬が合うんだろうなということが伝わってきます。

こんなに深く「知識」に関してのお話を聞くのって普段なかなかないことだと思うんです。

「知識」「学び」というテーマに沿いながらもお二人の小学生時代の思い出からこれからのジェンダー論に関するお話まで、とても濃密に展開されています。

私は中野さんの目線が面白いなと思っていて、歴史にも脳科学にも詳しい方の目線はやっぱり他の人とはちょっと違うなって感じました。

普通に生きていて脳科学まで考えを馳せることって少ないじゃないですか。

それをいつも普通のこととして行っている中野さんの目線は自分とは全然違って、とっても面白かったです。


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