働く理由を探して
「働きたくない」と思い、生活していました。
生きるためにはお金が必要だし、お金が必要だから働いているのであって、働かなくても生きていけるならば働きたくない。これが社会人1年目の感想でした。
だから家が太いお嬢様の先輩とか、同じ月給でも、いいお給料をもらえてる同級生が羨ましくてたまらなかったです。
お金がないと毎月ヒヤヒヤしながらやりくりをしないといけないし、何を買うにしてもなかなか購入に踏み切れないから。
叶うものなら楽して大金を稼いで、豊かな生活をしたいと思っていました。ただ、貯金するにしても、諸事情で実家暮らしができないのでそう上手く行きません。
私は今年の冬、スマホを落として割ってしまいました。些細なことだけど、友人が最新のiPhonを買っていること、私にはそのような財力の無さに虚しさを感じました。
お金が欲しい、楽して働きたい。という考えから、友人が働いているスナックのアルバイトの面接を受けに行きました。
結論から言うと、アルバイトの面接は無事終了したものの、辞退させていただくことになりました。
私は、お金のために働くことができないみたいです。
冒頭で「生きるためにお金が必要だから働く、お金持ちが羨ましい」と述べていました。今日までずっと本心だと思っていました。
でも、いざお金のために働こうとすると、自分のやりたいことってお金を稼いで消費することなのかなと疑問に感じました。
そりゃ旅行だって行きたいし、最新のiPhonが欲しいし、服だって欲しいし、美容院にも頻繁に行きたいし、ネイルだってしたいし、美味しいご飯も食べたいし、インテリアにもこだわりたい。映画だって新作が出るたびに観に行きたいし、誰かのために使うお金も惜しみたくない。やりたいことはいっぱいあります。
でも、時間に余裕がある生活も好きなのです。ゆっくり気が済むまで本を読んで、どんな服を作ろうかなと考えて、少ないお金をなんのために使おうかなと考えて。
そして、服を探す時間を失いたくなかったのです。新品が買えないから古着を見ているつもりだったけど、そう言うわけではなかったようで。自分に合う服じゃないとダメだと。高いブランド品がたくさん欲しいのではないのだと。
もっと服を作りたい、服作りを習いに行きたい。もっといろんな服を見て、こんな作り方もいいなと発見したい。そう言う時間が欲しかった。
だから、お金を稼ぐために時間を使うことができなかった。自分が考えてたよりも服作りが好きすぎた。
わがままな考え方だな、文句言うだけで努力していないじゃないかと思われそうですね。その通りだと思います。
自分の先輩に、企業に就職せずに、服を売りながら編み物作家をしている方がいます。いろいろなイベントに参加していて、この前は展示会にお邪魔しました。私は、こう言う生き方がしたいのかもしれない。やりたいことがわからなかった自分の一筋の光でした。
彼女の生き方を、追いかけてみようと思います。
少しずつ、自分の生き方を見つけていきたい。お仕事も、それ以外の時間も、ちゃんと意味のある生き方を目指して。
本日もご清聴ありがとうございました。
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