貧乏でもファッションは楽しめるのか ①服が欲しいなら作ればいいじゃん!
ファストファッションは主流になった今、洋服は安さを売りにし、いかにコストを削減できるかが重要視されています。「プチプラ」「高見え」という単語を近年よくSNSで見かけるのではないでしょうか。実際に、過去30年間で賃金は右肩下がりとなっており、日本の経済状況は厳しいです。我々大学助手のお給料もそこまで良くはありません。(大学によりますが)
そんな中、私は貧乏でもファッションを楽しめる方法は無いかと真剣に考察してきました。これは、新卒1年目一人暮らし(家賃補助なし)がファッションについて向き合ってきた記録です。
ファッションを楽しむとは?
ファッションを楽しむとは、皆さんは何を思い浮かべますか。私は、未だにわかっていないことかもしれまん。ここ一年での考え方として述べられるのは、「ポジティブな気持ちになれること」かと思います。
服を通じて自分に自信を持つとか、そういう類でしょうか。お気に入りの服を着て外出すると足取りが軽いです。アクセサリーはお守りのような気持ちで装着しています。
これからもファッションのあり方とか、魅力とかを考察できたらと思っています。
ファッションを楽しむ方法その1 自分で作る
貧乏でファッションが楽しめない、、と悩んでいる時に最初に思いついた方法です。「材料費だけで可愛い服、手に入るじゃん」と思いつきました。
デザイン画を描いて、パターンを引いて、生地を選んで、縫製方法を検討しながら作成します。私はアパレルの専攻をしていたので、身につけた技術で人生を豊かにしようと思いました。
最初に作った作品は、ショートジャケットとジャンパースカートの2ピースです。完成した服を初めて着たのは仕事に行く日でした。これでもかとフレア分量が多いスカートをバサバサ靡かせて歩くだけで、自分は仕事中なのに、歩くたびに楽しい気分になっていました。休日は神戸の街を歩きに行ったり、美術館に行ったり、気づいたらこればっかり着ているなとしみじみ思います。
私は小柄な体型なこともあり、既成服はなかなかサイズが合わず、衣服の消費に対して悩みが多い方でした。ですが、自分で作ると細部までサイズ調整が効くため、「服に着られてる感」がなくしっくりした着心地でした。
短所はもちろんあります。デザイン画〜縫製完了までの道のりが長いこと。(一度作ったことがあるものならそこまで時間はかかりませんが)
そして、制作環境が整っていること。これが一番コストがかかります。洋裁の環境を整えるって本当にお金が必要だなと実感しました。ミシン、アイロンなどの機器類はもちろん、パターンの用紙や作業スペースなど、案外条件が多いんですよね。
私は服を作ることが好きで、時間にも余裕がある方なので、これからも服を作り続けたいなと思います。また、服を作ることによって被服の消費のあり方も自分なりに見出していきたいです。
次回は古着屋巡りについて述べたい思っています。
本日もご清聴ありがとうございました。