森谷聖

おかわり自由は心のゆとり

森谷聖

おかわり自由は心のゆとり

最近の記事

作品と心

創り手の心が壊れてまで、やりたい芸術はない。仲良しごっこがしたいわけでもぬるま湯に浸かりたいわけでもなく、傷いて壊れて、傷つけて壊して、ボロボロになった対価に「素晴らしい作品」が手に入るのならば、わたしは早くこの世界から居なくなってしまいたい。そんな世界ならば。 ワクワクする作品は、創り手が一番ワクワクしていないとそのワクワクは誰にも伝わらないと今でも思っている。もちろんその中にも、葛藤があり苦しさがあり悩みがあり、ああでもないこうでもないと言いながら、もしくは創り手同士相

    • いる

      そこに居ない人、というのが強烈に、猛烈に、そこに、居る。 居てほしくない人ほど、そこに漂う。 やはり忘れるには難易度が高く、スルースキルも持っておらず、あの人の面影だけでかすり傷が増える。本当は名前も聞きたくないほどトラウマなんだけど、そんなこと誰も知らないから、平気で他人の口から名前が出る。たまにわざと自分から名前を出してみる、愚痴なんか言ってみる。おちゃらけてみる。でも自分の口から出たその人の名前にゾッとする。聞かなきゃ良かった。 これから先、会わないので、あの人の印象も

      • 鼻ってこんなに通るもの?

        自分が幼い頃から、アレルギー性鼻炎なんじゃないかと、疑っては、いた。 花粉の時期じゃなくても、発作的にドバドバと鼻水が出て授業にならない、ということも学校に行っていたときはよくあった。発作的にドバドバ鼻水が出る日はさすがに参ってたなあ。 今思えば、本当は毎日、少しずつ鼻の調子が良くなかったのだろう。 それでもわたしは毎日薬は飲んでいなかった。鼻の様子がおかしいのはいつものことだし不便じゃなかったから。花粉症の季節だけはひどいから、病院に行っていた。 だけど、最近、わたしのな

        • 忘れる

          どうしようもなく恨んでいる相手がいるときに、「忘れる」ことは最上級の復讐なんだとつくづく思う。やり返すと相手を殴った拳は痛いままだし、恨み続けるにも根気がいる。相手を、その恨みを、自分の心のなかでずっと飼っていなきゃいけないから。飼いならせるなら、恨み続けるのも良いかもしれない。だけど、その前に自分が壊れてしまいそうな気がする。相手にも、もしかしたら、わたしと同じ傷があるかもしれない。というか、ある。お互いに相手が加害者で自分が被害者だと思ってるかもね。わたしは自分が加害者で

        作品と心

          謝るなら、いつでもおいで

          「謝るなら、いつでもおいで」著・川名壮志/新潮文庫 を読みました。佐世保女子小六女児同級生殺害事件のことが綴られている本です。読んだばかりですが、この気持ちをどこかに記録しておかなければならないと思って書いています。駄文で申し訳無いです… わたしは、中学生のころ佐世保小六女児同級生殺害事件をインターネットの記事で知り驚きました。その時には事件から10年近く経っていましたが、自分より年下の12歳の女の子が同級生を殺してしまうなんて…とショックの多い事件でした。友人関係のもつ

          謝るなら、いつでもおいで

          着ぐるみのアルバイト

          大学生の頃、お世話になっていた先輩からの紹介で不定期で着ぐるみのバイトをしていた。かわいいゆるキャラ、ビビットでカラフルなキャラ、某交通系電子マネーのマスコットなどその日のイベントによっていろんなキャラクターの着ぐるみを着てその都度いろんなイベントに参加をするアルバイトだった。 ものすごく着ぐるみの中は暑くて、夏場だと本当に倒れちゃいそうなくらい過酷なアルバイトだということは、また違う機会にお話するとして。(ただ、わたしがアルバイトさせてもらっていたイベント会社さんはこまめ

          着ぐるみのアルバイト