八煎目:ぶくぶく茶の特徴と上手な飲み方は?
ソフトクリームみたいな白い泡とお茶の関係
ぶくぶく茶は、今までお伝えしているように、沖縄県で飲まれる振り茶の一種です。煎り米を煮だした湯と茶湯を混ぜて泡立てた大きな白い泡を乗せた見た目が特徴的なお茶です。
名称の由来は、この特徴的な泡からきています。沖縄の土壌が石灰岩や珊瑚礁に由来するため、水は基本的にアルカリ分を多く含む硬水であるため、その水で煎り米を煮出すことで、ソフトクリームのような白い泡を作ることができます。この泡をこんもりと乗せた見た目から、ぶくぶく茶という名前が付いたといわれています。
二層のお茶という珍しいぶくぶく茶
つまり、ぶくぶく茶の特徴は二層式であることです。常温のさんぴん茶の上に、別に点てたソフトクリームのような白い泡をのせてから客に供します。このような二層になった形のお茶は世界的に見ても珍しく、ぶくぶく茶独自のスタイルでしょう。
この白い泡を楽しむための飲み方は、まず、両手でお椀を持ってふんわりと盛られた泡を頬張ります。泡が少なくなったら下の茶湯を啜ります。ふんわりした泡の触感と、香ばしい米の香りを楽しめます。
飲むというよりも、泡を楽しむことがこのお茶の飲み方なのです。
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