今日が終われば、また明日
はや11月。
もう2020年が終わろうとしている。今年はイレギュラーな年だったが、個人的には、ものすごく早く感じた1年だった。まだあと2か月あるが。
11月に入ると、さすがに肌寒い日も多くなり、冬の足音が徐々にこちらに近づいてきている。今日なんか、ベランダで吐く息が白かった。
「本郷三丁目」を降りて、向かうは「中華蕎麦 にし乃」だ。
行けたらいいなと思っていたお店のひとつ。こんなふうに毎月1回、おいしいものを食べに行く活動をしていると、自然と情報も目や耳に入るのだ。
駅から徒歩2分ほど。路地裏にひっそりとその店はあった。時刻はちょうどお昼どき。4人ほど並んでいる。
店内はカウンター席のみで、お水とおしぼりはセルフサービス。ラーメン屋だけど、店員さんの物腰はやわらかい。
頼んだのは、「中華そば」と「肉ワンタン」(970円)。
BGMは乃木坂や日向坂の曲。これはテレビでの情報なのだが、店主は乃木坂46のファンらしい。店名もメンバーの名前から来ているとのこと。
席についてしばらくして、「中華そば」が到着。
ビジュアルがいい。おいしい料理は佇まいがいいんですよね。透き通っている。スープは煮干しの香りが漂う上品でほっとする味。
このおいしさを、なんて表現したらいいのだろう。自分の語彙力のなさを呪う。あとで調べてみたら、白醤油をベースにしているらしいです。
麺は中細で、チャーシューは最高の柔らかさ。柔らかすぎず、かといって固すぎず。ちょうどいい噛み応え。
肉ワンタンは、お肉がこれでもかというくらいつまっている。ワンタンの肉少ないなと常日頃不満のあなたはぜひ。
普段ラーメンを食べてもスープを残すことが多いのだが、このスープは全然飲み切れます。おいしかった。お店を出ると、行列は続いている。人気店だ。
その足で、不忍池のほうに向かい、「古書ほうろう」に。照明を落とした店内はムーディーなジャズが流れている。音楽系の古本が充実していました。この日、戦利品はなかったけど、近くに来た際にはまた寄ろう。居心地のよい空間。
今度は、御茶ノ水方面に向かい、途中にあった「旧岩崎亭庭園」を見学。
ついで、高架下にある「淡路坂珈琲」に入店。クリームソーダと迷ったが、ホットのレモンティーを注文。
すっかり暗くなった道を歩いて、みんなが駅へと向かう。それぞれの歩幅とペースで。電車の音が聞こえる。今日が終われば、また明日。
最後まで、読んでくださってありがとうございます!