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2021年4月の記事一覧

【読書】『小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―』

【読書】『小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―』

 ルネサンス期のイタリア・ヴェネツィアが舞台。
 主人公マルコ・ダンドロは、公職追放の機会を利用して、フィレンツェとローマの旅に出る。そして、公職復帰。
 復帰後、マルコは提案する。

これからのヴェネツィアは、勝つことはできなくても負けないことはできる、を目指すしかありません。その手段の一つが、可能なかぎり中立を保持し、可能なかぎり戦争に訴えないことです。

 この政策は、英雄的解決を望む人たち

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【読書】『小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―』

【読書】『小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―』

 ルネサンス期ののイタリアが舞台。主人公マルコ・ダンドロは、ヴェネツィア共和国の元老院議員だったのですが、理由あって、公職追放3年。
 この機会に・・・・・ということで、フィレンツェを見終わって、次はローマ。

 国際都市ローマ。

 ヴェネツィアが外国人にとって魅力があるのは、
・経済上の利益
・宗教が違えど、民族が違えど、差別も迫害もしない公正な社会制度
・専制君主の気まぐれで振り回されること

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【読書】『未来の働き方を考えよう』【自分の人生は自分で決める】

【読書】『未来の働き方を考えよう』【自分の人生は自分で決める】

重要なことは、政府や企業が決めたルールを黙って受け入れるのではなく、ひとりひとりが自分で自分の働き方を選んでいくという気持ちをもつことです。

 「60歳定年制 → 65歳定年制」への移行もそうなのですが、「45歳でリストラ」というのも、おかしな話です。
 「65歳定年」 VS 「45歳でリストラ」
 20年間どうするのか?
 そもそも論なのですが、もっと早くリタイアしても、もっと遅くまで働いても

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【読書】『世界を変えた微生物と感染症』【注意と警戒、そして対策】

【読書】『世界を変えた微生物と感染症』【注意と警戒、そして対策】

 一口に「微生物」といっても、細菌類・菌類・原生生物・ウィルスとあるのですが、こういうご時勢なのでウィルスのことをメインに考えてみました。

ポイント
・「COVID-19」という名前をつけたのは、WHOの英断。
・正しく恐れるということは、注意と警戒、そして対策。
・ウィルスの情報を集め、対策をとり、教訓を得て、次に備える。

WHOのファインプレー 疾患が発生した(と思われた)国や、発見者の名

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【読書】『小説 イタリア・ルネサンス2―フィレンツェ―』【ケーキの大きさと切り分け方】

【読書】『小説 イタリア・ルネサンス2―フィレンツェ―』【ケーキの大きさと切り分け方】

 ルネサンス期のイタリアが舞台。主人公はヴェネツィア元老院議員マルコ・ダンドロ。
 公職追放3年になってしまったので、これを機にフィレンツェを見に行くことにしました。
 ところが、滞在中の宿「半月館」の主人が事件に巻き込まれてしまったので、マルコは一肌脱ぐことに。
 その話のネタはバラしません。

 同じ時代、そして同じイタリアなんだけど、ヴェネツィアとフィレンツェがどうしてこれほど違うのか?
 

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