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東大推薦入試(面接:教養学部)関連情報

募集要項(2023年度 抜粋)

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_26.html

面接等試験日: 12月10日(土) @駒場

(1) 募集人員   5人程度
(2) 求める学生像
 文系理系を問わず、複数の学問分野を横断する関心や新し
い分野に挑戦する意欲を持ち、将来にわたって、人類社会の
直面する諸問題の解決を目指す高い志を持つ学生。

(4) 推薦要件
 以下の全てに該当する者とします。
① 自ら課題を発見して探究する卓越した能力を持つ者。
② 高等学校等で履修した2つ以上の科目(志望分野に関連
する科目を含む)で卓越した能力を持つ者。
③ 国際的な活動についての経験、若しくは関心を有する者。

(6) 面接等の方法
 発表と個別面接を行い、総合的に審査します。
発表は、出願時に提出した資料(論文、作品、発表等に関するもの)の
内容について行うものとします

※発表に続いて、他の受験者も参加して質疑応答を行うことがあります。個別面接では、面接官と「自ら設定した課題を探究する卓越した資質・
能力」、「教育学部を志望する理由」などについて質疑応答を
行います。
※ 面接試験当日、面接に先立って、原則として志望学科・コースの学問領域に関する問題意識や必要な能力を問う小論文等を課します。


出願を検討されている受験生ならびに高等学校関係者のみなさま

教養学部では今年度も学校推薦型選抜を実施します。
教養学部は、人文社会科学分野の教養学科、自然科学分野の統合自然科学科、そして文理融合分野の学際科学科の 3 つの学科を擁し、学術的な分野の幅広さに対応した教育体制を敷いています。それに加えて、分野横断型の教育カリキュラムである学融合プログラムを複数備えています。こうした教育環境のなかで、教養学部における学際性・国際性・先進性に満ちた研究を積極的に教育に還元する取り組みがおこなわれています。

いまだに新型コロナウイルス感染症の影響にさらされているわたしたちですが、現代は感染症にかぎらず、単一の国家や地域では対応することのできないさまざまなグローバルな課題が頻出しています。また、それと相即的に、かつそれと連動しつつ、国家や地域におけるローカルな課題も頻出しています。グローバルな次元とローカルな次元とを関連づけつつ、学術的な、あるいは実践的な諸課題に向きあうためには、文系と理系という区分や、一つの特定の専門性だけにとらわれない柔軟な学びの姿勢が必要です。

専門性をもちつつも文理にわたる関心へと学生をいざない、かつ分野横断を積極的に推奨する教養学部ほど、このような学びに適した学部はありません。授業の多くが少人数の形式をとっており、学生と教員との日々の密接なコミュニケーションの上に成り立っていることも、教養学部の学びを実質化させることに寄与しています。

教養学部は、みなさんが高等学校での特色ある優れた学びや活動を最大限に活かし、この選抜を活用されることを願っています。

東京大学教養学部長 森山 工



ベネッセお茶の水ゼミナール
東京大学 教養学部 推薦合格
https://www.ochazemi.co.jp/success/common/images/skh_honpo.pdf

-東大推薦入試を受けようと思ったきっかけを教えてください。
渋渋では高 1 のときに「自調自考論文」という課題が出るのですが、何を扱おうかと考えた際に、中 2 の時に学校の課題でエチオピアの研究をし、とても楽しかったことを思い出しました。調べていくと日本の近代化への道と似ていることがわかり、特に日本の歴史が好きだった僕にとっては興味をひかれました。「植民地化時代のアフリカ」について研究し校内で発表したところ、その論文が優秀作品に選ばれ京都大で研究発表をすることに。研究発表では大学の教授にもその研究過程を褒めていただくことができたので、この研究成果を何かしら入試に使えないかと思い始めたのがきっかけです。

―推薦入試出願に向けてどのような準備をしましたか。
校内選抜を経て 10 月に志願者調書の準備を行いました。11 月に出願し、12 月に1次選考の結果が出て、そこから小論文・面接の準備を始めました。小論文については過去 2 年分の過去問の小論文を解き、お茶ゼミの論文担当の先生に添削をお願いしました。面接はお茶ゼミの先生と、学校の先生に対
応してもらいました。お茶ゼミの先生は、論文との関連性で矛盾した答えがあった場合、その指摘をしてくださり、学校の先生は私の歴史の捉え方について突っ込んで指導してくださりと、二人の先生から指導してもらうことができ様々な観点を取り入れて準備をすることができました。

「模擬国連活動で国際的な視点に立つことでみえてきた課題。より大きな目標に向かって大学でも突き進む」――2022推薦生インタビュー 教養学部

――高校生の頃に取り組んだ活動について、教えていただけますか?
僕は、部活で模擬国連の活動をしていました。模擬国連は、各国の大使になりきって、実際の国連のように会議をするのですが、お互いの国益を考えながら、国際社会の問題解決に貢献するにはどうすればいいのかを考えるのがとても難しかったです。

――どのように学校推薦型選抜への挑戦につながっていったのですか?
模擬国連をきっかけに、先生や友達から模擬国連以外の色々な活動にも誘っていただきました。その中でもシンガポールで研修をする予定だったラッフルズ校とのオンラインでの交流や全国高校生フォーラムに参加したことで、活動の幅がさらに広がって、より国際的な視点に立って物事を考えるようになりました。これらの経験が、今の自分につながっているので、やってきたことを活かせる学校推薦型選抜に挑戦しようと思いました。

――学校推薦型選抜の準備はどのように進められたのですか?
もともと、一般入試でも東京大学を考えていましたが、高校1、2年の間は勉強よりも課外活動に力を入れてきたので、高校3年になって、改めて大学受験について考えたときに学校推薦型選抜で受験したいと思い、先生に相談しました。僕は家であまり勉強に集中できなかったので、普段は自習室で一般入試の勉強をして、9月頃からは自習室から帰った後の家にいる時間を使って学校推薦型選抜の準備を並行して進めていましたね。

東京大学推薦入試合格物語#1

東大の推薦受験の時に研究レポートを出したって言ってたけど、それはどんなテーマなの?


数理モデルを用いた日本における携帯電話普及の分析と将来予測についてのレポートでした。大学1年生レベルの数学を使って、感染症が拡大していくモデルを携帯電話の普及にあてはめる研究をしていました。

須田君の話を聞いていて、やっぱり東大は多様な人材を求めているんだなと思った。東大推薦入試の募集要項にある「期待する学生像」には「入学試験の得点だけを意識した、視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも、学校の授業の内外で、自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連付ける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追求するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎します。」って書いてあって、実際に須田君のように、受験勉強以外に自分が興味を持ったことに一生懸命頑張っている高校生に合格を出してる。

須田

募集要項にある、アドミッションポリシーは僕も読み込みましたね。学校の先生に東大推薦を受けることを話したら、まずは「東大のアドミッションポリシーを読んでおきなさい」って言われて。東大も受験勉強以外の部分を評価してくれるんだと知って、推薦入試も頑張ろうって思えました。

斎木 模擬面接の中で焦った質問はあった?

須田

「結局その研究になんの意味があるの?」って聞かれると結構答えづらかったです。先ほどのレポートの内容もそうですが、数理モデルを社会的な事象にあてはめて考えると、どうしても「社会にとってどう役立つか」という質問からは逃げられないという部分があります。だけど、やっている動機としては「自分が興味があるから」に尽きる部分もあり、明快に答えられない質問でした。

斎木

それはどう準備したの?

須田

そこはもう正直に答えるしかないので、思っていること正確に伝えるようにしました。

当日の面接はどうだった?

須田

教授が5人いて、時間は40分程度でした。事前に提出した課題について多く聞かれましたね。「提出した研究レポートのモデルについてホワイトボードを使って改めて説明してください」という質問もありました。

斎木

今までやってきたことをきちんと自分の頭で理解しているかどうかが大事ってことだね。東大の教授が並んでるわけでしょ、緊張した?

須田

僕は座って志望理由を話すよりも、ホワイトボードの前で説明する方が動きながらいろいろできる分緊張しませんでしたね。

斎木

志望動機はどういう風に聞かれた?

須田

「志望動機を簡潔に説明してください」っていう言い方でしたね。短時間でどうストーリーを作るかは、事前に塾でかなり練ったので、すんなりと答えることができました。

須田

やっぱりAO義塾の東大推薦コースの授業で、自分の主張を短くまとめる練習が役に立ったと思います。自分の高校3年間を1分間にまとめて話す練習はやっておいてよかったと思いました。

斎木

どういう点が具体的によかった?

須田

例えば、志望理由と研究内容じゃ魅せ方は違うじゃないですか。どうアピールしていくか人前で話す練習ができたのはとてもありがたかったです。あとは、言いたいことを言うだけでは相手に伝わらなくて、逆算して情報を整理して話すことではじめて伝わるんだということはすごく良い経験になりました。

思考力型入試にみる、これから求められる力~東大推薦入試(教養学部)編~

「東京大学アドミッション・ポリシー」を読むと、東大が求める学生像と、東大がどういった人物を育成しようとしているのか(教育理念)がわかります。

【求める学生像】
自ら主体的に学び、各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生

【教育理念】
国内外の様々な分野で指導的役割を果たしうる「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)を育成すること
自国の歴史や文化に深い理解を示すとともに、国際的な広い視野を持ち、高度な専門知識を基盤に、問題を発見し、解決する意欲と能力を備え、市民としての公共的な責任を引き受けながら、強靭な開拓者精神を発揮して、自ら考え、行動できる人材の育成

東大推薦入試では何が問われる?
では、東大の推薦入試では何が問われるのでしょうか?

東大の推薦入試問題をみると、問題解決力や思考力、主体性等、「21世紀型スキル」や「学力の3要素」などで示されている「これからの時代に求められている力」が問われていることがわかります。
平成30年度の教養学部では次のような小論文課題が出題されました。


2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)では、2030年までに達成をめざす17分野が示されている。このうち、学際科学科に関係の深いものとしては、目標7(エネルギー)、目標14(海洋資源)、目標15(陸上資源)などがあげられる。これらの目標(17目標に入っていれば、上であげた目標以外でも良い)からあなたの関心のあるものを1つ取り上げ、どのような問題が現在起きているのかを説明しなさい。

その上で、そうした問題の解決につなげるために、あなたが学際科学科でどのように学ぼうと考えているか、入学後の計画について、具体的に詳しく述べなさい。


いかがでしょうか?

日ごろ、様々な情報を主体的に取り込み、考えていないと、なかなか「持続可能な開発目標」(SDGs)について論述するのは難しいのではないでしょうか。
こうした出題は、東大がアドミッション・ポリシーで掲げている「世界的視野をもった市民的エリートの育成」「国際的な広い視野を持ち、問題を発見し、解決する意欲と能力を備え、自ら考え、行動できる人材の育成」に沿ったものであるといえるでしょう。

「高校では熱中症の探究活動に注力。学問領域を横断して環境問題の解決を図るコーディネーターになりたい」――2020推薦生インタビュー 教養学部


――最後に、推薦入学の先輩として、高校生たちにメッセージをお願いします。
推薦入試は一つの強みを生かすのではなく、経験してきたこと全てを強みにできる入試だと思います。だからこそ、興味のある活動も、部活も、勉強も、やると決めたことは全力でやり抜いてほしいです。頑張っていることに何も無駄なことはないし、私は取捨選択せずに思う存分取り組んできたことが今の自分に繋がっていると感じています。
高校で頑張ったことを振り返り、自分のオリジナリティは何なのか、これまでの活動と自分のバックグラウンドをこれからどう活かしていきたいのか、たくさん悩みながら推薦入試にチャレンジしてほしいです。

「模擬国連活動の経験を活かして推薦入試に挑戦。将来は平和構築に関わる外交官になりたいです」――2019推薦生インタビュー 教養学部

――面接試験のほうはいかがでしたか?
自分の論理の矛盾を指摘される場面もあったので、面接が終わってすぐは、きちんと答えられたかどうか不安な気持ちでした。でも、国際関係論などの第一線におられる先生から質問していただけたというのはいい経験になりました。新たな解決策があることに気づける良い機会になりました。

「幅広い領域に関わる研究だから教養学部を選択。高校時代から取り組んできたトイレ研究を深めたい」――2018推薦生インタビュー 教養学部


東大に「推薦で合格した人」は説明力が凄すぎた

まず僕が気になったのは「いったい、東大の教授はどんな質問をするのか?」ということでした。東大の推薦入学生は、教授と直接面接をして審査されるわけですが、いったい教授はそこで受験生に何を質問しているのか、非常に興味があったのです。

この調査の結果わかったのは、東大教授はすごく意外な質問を、初っ端でしているということでした。

普通、面接のはじめというのは「自己紹介をしてください」とか「自己PRをお願いします」とかそういうことを聞くものだと思うのですが、ある東大生は教授からこんなことを聞かれたと言います。

「志望理由書を読ませてもらったのですが、あなたの口からもう一度、手短にこの内容を話してもらえますか?」

東大の推薦生はみんな、志望理由書を書いたうえで面接に臨んでいます。その内容や分量は学部によってさまざまですが、その学生は7000字程度の文章を提出していたそうです。

面接の初っ端で、7000字の志望理由を、手短に説明する……。一度自分で書いている内容ではありますが、これはひどく難しいことです。それでも東大の教授がこのような質問をしているのは、受験生の「要約力」を見ているからだと考えられます。


公務員で受取出来ませんので、お気持ちだけで大丈夫です~