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M-1グランプリのお守りの話

新宿は豪雨、ではなくのんびりした秋晴れ。
今日は、どうしても欲しいものがあって新宿まで来ました。

それは「M-1グランプリ」のお守り。
その存在を知って、ルミネtheよしもとに併設されているグッズショップに、買いに行ってきました。
M-1グランプリの決勝で、芸人さんが立って漫才をしたステージの床材の一片が、お守り袋の中に入っているそうです。

お守りを開けてはいけない、というのは定説ですが、お寺や神社で授与されたものではないので、購入後、お守り袋の隙間からそっと指を入れて、中身にふれてみました。

厚紙の間に、3センチ角ぐらいの、ちいさな硬いチップが入っていました。
表面を触ってみると、学校とか病院とか公共の場所によくあるような、つるっとした固い床の感触が、確かにありました。

去年、すゑひろがりずが、M-1グランプリの出囃子に合わせて、ポポン、ポポン、と小鼓を打ちながら、颯爽と登場して漫才をした、まさにあそこの床なのかもしれない。

とても心が沸き立ちました。

決勝のステージに立つまでに積み上げてきた時間という山の、そのてっぺんに打ち立てたセンターマイクに向けて漫才をする。
その瞬間の情熱を、この床の一片はいちばんそばでみていたんだな、と思うと、なんだか感慨深いものがありました。

わたしは、人前に立つことが苦手です。
プレッシャーを前にすると、奮い立つよりも怖じ気づいて逃げ出したくなります。
なるべくなら、いつでも、緊張や変化のない刺激の少ない環境に身を置いておきたい。
でも、人生にはそうも言っていられない場面がやってくるときだってある。
そんなときは、このM-1グランプリのお守りを握って、頭の中にあの出囃子を流しながら勇ましく挑んでみようと思います。

今年のM-1グランプリも、楽しみだなあ。

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