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【絵本の感想】三びきのやぎのがらがらどん

「三びきのやぎのがらがらどん」を読んだ。
題名は知ってたけど、初見。
子どもみたいに、スゲーわくわくドキドキしながら読んじゃった。

ところで「がらがらどん」ってなんだろう?


原本は北欧民話。英語verは「The Three Billy Goats Gruff」。
「がらがら声の山羊のビリー」ってのが直訳かな。

「ビリーゴーツグラフ」と、「がらがら声」の語感から、「がらがらどん」というネーミングにしたのかな。
翻訳家ってすごいな。( ゚Д゚)

訳者の瀬田貞二さんの本を読むと、言葉あそびは子どもたちに大事だって言ってる。意味不明に聞こえても。言葉の持つリズムの魔力。

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絵本の作者はマーシャ・ブラウン。
この人の絵、表現力めちゃくちゃ高いな!!
トロルの禍々しさ、大きなやぎの勇ましさ、戦いっぷり!

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ちなみにyoutubeに、朗読がたくさんある。英語版。
https://www.youtube.com/results?search_query=The+Three+Billy+Goats+Gruff

テキストは微妙に違う。絵は全部画家が違う。
大きなやぎが、優しげとかカワイイとか老成してるとか性格の差で、テーマが変わってくる気がする。

現代版は、悪者トロルがバラバラに殺されたりしない。
川に落とされて退場するだけ。優しい…のかな?

でも、わたしは勇ましくて禍々しい、マーシャの絵が好き。
同じ話なのに、絵と演出構成でこんなに変わるのか。

※本屋さんでもらった小冊子「ミリオンぶっく」。
https://www1.e-hon.ne.jp/content/cam/2020/millionbook.html
ここで紹介された、ミリオンセラーの絵本を全部読んでみようと思ってる。せっかくだから構成もメモ。ページの流れや配分。名作と言われる絵本は、単純に面白い。そんでそのサクサク読める奥に、何かがある気がする。

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