涙鉛筆#毎週ショートショートnote
鍵の付いた、小さな小物入れ。
確か、わたしが小学校にあがる頃に
お祝いとして祖母からもらったもの。
大切な、あなただけの秘密を入れておくのよ。
そう言われてわたしは、ドキドキしながら
その小物入れをギュッと胸に抱きしめていた。
それを見つけたのは、何も考えたくなくて
昔を思い出して、この状況から逃げようと
友達からの手紙や交換日記、細々とした懐かしい記憶が
たくさん詰まったダンボール箱を引っ張り出した時で
その奥に、小物入れがひっそりと置かれていた。
蓋に手をかけると、すんなりと開いた。
中には、小さな青い鉛筆が1本。
ーーーあれ?
瞬間、違和感と、次いで祖母との内緒話を思い出した。
ーおばあちゃん、魔法使い?
ーふふ、どうだろうねぇ、、
ー使ってないのに、短くなってるの、、
ーこの鉛筆がなくなる頃には、泣き虫じゃなくなるよ。
悲しい涙は、それで終わりになるからね。
最後に見た時には確か10cmほどあったはずのその鉛筆は、
今は5cmにも満たないくらいになっていたーー。
はい、久々にたはらかに様の企画
毎週ショートショートnote
参加させていただきました!
ありがとうございます!!
ちょっとね、締め方がしっくりこないのだけど
ほかにいい感じの言葉づくりできなくて
こういう時、たくさん文章読みたくなるわぁ。
そして、これもsidestoryができあがってます。
書くか分からないけど。
おわり!
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