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「自律型組織」の実践 帝京大学ラグビー部のこと 1

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

2019年。日本で開催されたラグビーワールドカップでは、
帝京大学ラグビー部出身のラガーマン、
堀江選手流選手姫野選手中村選手が大活躍しました。

都内で開催された研修に参加した際、
帝京大学でもゼミを持っている女性講師の方がいらしたのですが、
帝京大学ラグビー部の選手は素晴らしいと大絶賛していました。
心・技・体・生活のメンタルトレーニングがしっかり出来ていて、
フィジカル面も栄養学に基づいて作られています。
これぞアスリートです。

帝京大学ラグビー部を最初に強豪校にした指導者は、
日川高校ラグビー部OBの水上茂監督
「紅(赤)い旋風」、
田村優選手のお父さんである田村誠さんの時代です。

現在も強豪チームとして名をはせ、
前人未到の大学選手権9連覇を達成した
岩出雅之監督の功績も、素晴らしいです。

船出は、不祥事からでした。
最大のピンチからスタートした帝京大学ラグビー部は、
「メンバーひとりひとりが自律的に考え、行動し、
   仲間と助け合いながら、自ら学習、成長する集団」として、
リーダーは理想のチームをイメージしました。
イメージを言語化し、メンバーにコミットメントします。

岩出監督は「自律型組織」という究極の目的を実践しました。
9連覇という前人未到の結果は、
どのようにして生み出されたのでしょうか。
岩出監督はメンバーの人間的な成長と、
イノベーションを生み出す能力の開発だとおっしゃっています。

スポーツでもビジネスでも、現場では度々予想外の出来事に遭遇します。
それを乗り越えるために鍛えられたのが、
戦略パフォーマンスと適応パフォーマンスです。

戦略パフォーマンスとは、
計画したことを確実に遂行するパフォーマンスです。
適応パフォーマンスとは、計画外の事態、
変化にたいして最善の対応を目指すパフォーマンスです。

帝京大ラグビー部は、特に適応パフォーマンスに優れていました。
つまり創造力とイノベーションに特に優れていたんです。
ドラッカーに代表される経営学に基づいて、
チームづくりをしていた結果です。

変化のスピードは速く、今後益々加速します。
現在のラグビーもまさに攻守が一気に逆転し、
激しい攻防が繰り広げられます。選手もタフですよ!
姫野選手は海外のトップチームでも、
レギュラーとして活躍できる選手に成長しましたね!

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岩出監督は、私の母校日本体育大学ラグビー部の先輩で、
大学3年時の網走合宿ではスポットでコーチングして頂きました。
選手と寄り添い、若い世代の選手をリスペクトし、
コーチングも大変素晴らしいものでした。
選手自身が前向きでなければ勝つことはできないと、
力強く教えていただき、その目力に圧倒されたことは忘れられません。

岩出監督の著書、「常勝集団のプリンシプル」は、
企業幹部、組織のリーダーの方に是非読んでいただきたいと思います。

ラグビーもビジネスも、動かすのは「人」であると説いています。
そして人は「心」、マインドセットによって動きます。
スクラムヒューマンパワーも、「人材コンサルタント」として
「人」にフォーカスした事業を展開しています。

何を!どのように考えるか?

新たなソーシャルではどんな人材が求められているのでしょうか?
新しいリーダーシップ、コロナ禍での人間関係、
チームワーク、組織文化、風土、空気感の創造を目指します。
岩出監督も未来思考で考えていたんだと、著書を読んで気が付きました!

スクラムヒューマンパワーには
「人間力豊かな未来を創造し、意志と愛の力を与え、
地域、日本社会に貢献できる自立型人間の育成に奉仕する」
という企業理念があります。

「何のために」をチーム、組織のメンバー、社員ひとりひとりが考え、
前向きな感情が想像を超える結果を創造し、
そのために無意識に行動できるようになることを、
リーダーは信じることができるでしょうか?

次回も帝京大ラグビー部、理想の組織についてお話いたします。


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