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「7つの習慣」人材育成は人づくりから

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

監督に就任して6年目のことです。
監督の私がいつも時間ギリギリ、
言っていることと行動が一致していない・・・。
知行合一、知っていても実践できなければ真の知とは言えません。
原因は何なのか。生まれつきの性格?育った環境?関わった人か?

どれも外側に責任転嫁している気がして、
矢印は完全にアウトサイドを指していました。
変わりたい、リーダーの自分が変わらないと、
チームを勝たせることはできません。

日々そんなことを思い悩んでいました。
ある時、本屋さんにいくと、目を引く見出し「7つの習慣」とあります。

ラッキーセブンに眼球が停止しました。
大学時代から社会人になりたてのころ、
先輩に誘われてよくパチンコに行っていました。
そのせいなのか7番を見るとウキウキわくわく、
ドキドキ感が無意識に高まってしまいます。

分厚い本で481ページもあります。定価2000円。
ラグビーマガジンとアイアンマンのウエイトトレーニング、
「成り上がり」しか読んでいない私が、
いきなりこんな本を読み切れるのでしょうか?
それでも、変わりたい思いから勇気を出して購入しました。

読み始めると、強烈な睡魔が襲ってきます。
なんとなくいい事が書いてあるのはわかります。
しかし当時は活字を追う事が得意ではありませんでした。
インターネットが普及したての頃です。
手始めに「7つの習慣」を検索してみると、
2日間の実践セミナーが開催されるという情報が目に留まりました。
これならわかるのでは?と一念発起、受講を決めました。
確か当時、2日間で受講料が10万円だったと思います。

有形のものにお金を支払うのはわかります。
価値が伝わりやすいので、悩むこともありません。
しかし、無形のものにお金を投じて本当に大丈夫なのか、
不安でいっぱいでした。
まさに清水の舞台から飛び降りる気持ちで、
早朝の新聞配達で貯めたお金から、
「教育」に投資をすることを決意し、都内へ出発しました。

受講者の顔ぶれは、多岐にわたっていました。
今まではどこを見ても筋肉ぎゅうぎゅう、
アスリートばかりの研修会にばかり参加していたので、
少し面食らってしまいました。

「7つの習慣」とラグビーの人材育成に、交わる部分はあるのだろうか?
監督の自分を変えることができるのだろうか?
習慣にした行動を手に入れることができるか?

知識、スキルを習得できるだろうか?不安と期待が入り混じっていました。

パラダイムと原則について、
インサイド・アウト(内から外へ)の話から研修はスタートしました。
研修講師の先生が、とてもイキイキと話してくれたことを覚えています。

34歳、監督就任から6年目。チームの育成に諦め感を抱いていた頃でした。
2日間の研修はとても新鮮で、刺激的な内容に脳が覚醒した思いです。
今までの思考は、いかに他者、環境、社会に原因を求めていたか。
自分の愚かさにあきれてしまいます。
チームの強化ができないのは、不況、会社、選手が不十分だと思い込み、挑戦したい意欲を自分で制御していたのです。
なにをやっても習慣にはならず3日ぼうずで、目標も漠然としていました。

チームが強化できないのは、
不況、会社、選手などが不十分だと思い込み
挑戦した意欲を自分で制御し、
始めた習慣も3日ぼうず、目標も漠然とでした。

「7つの習慣」の冒頭には、

思いの種を蒔き、行動を刈り取り、
行動の種を蒔いて、習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、
人格の種を蒔いて人生を刈り取る

と、サミュエル・スマイルズ(自助論)の詩が引用されています。
続いて、「行く価値のある場所には近道などひとつもない」!

7つの習慣の研修ならでは、実践ワークを伝える内容です。
学びのサイクルは、
・習慣にしたい行動目標を達成目標とする
・習慣を実践する
・学ぶために教える
と進んでいきます。

習慣の育成は、知識とスキルとやる気をもって行わなければなりません。
「知識」とは何をすべきか、なぜそれをするのかを理解することです。
「スキル」はどうやって行うのかを知ることです。
「やる気」は、それを実行したいという動機付けであり、
習慣にするためにはこの3つを高める育成が必要です。

新人育成ではまず、
社会や会社、業界、仕事知識を教育し、続いてスキルを教えていきます。
やる気は根底、根っこの部分ですね。人格を磨くことが最も大切です。
習慣も誠実、正直、勇気、思いやりなど、
人格からの影響が大きな力になります。

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次回も「7つの習慣」が組織、チームの育成に
どのような効果を発揮するのかを、シリーズでお伝えしていきます。


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