求人票から読み解くWebデザイナー就活
こんばんみ。
Webデザイナー採用を担当中のひぐしゅん(@higusyunn)です。
せっかく採用担当になったので、ちょこちょこ採用系のコンテンツを書いていけたらなーと思っております。
前回記事は採用担当視点ということで、今回はWebデザイナーになりたい方が目にする求人票にフォーカスをあてていきます。
「Find Job!」や「Green」などの求人サイト、あるいは転職エージェントをお使いの方がほとんどかと思いますが、そういった場所で目にする募集要項を求人票と思っていただければと思います。
本記事の目的は、求人票より
✅ 応募前に会社のスキル感や環境を把握すること
✅ 読み取れなかった情報に関して面接時の確認事項とすること
でより良い会社選びの参考にしてもらうことです。
それでは、求人票にありがちな項目にふれつつ読み解いていきましょう!
使用ソフト
1. Photoshop+いずれかのベクターソフトが必須のケース
ここでのベクターソフトとは、Adobe XD / Sketch / Figmaなどのプロトタイプツールを指します。
トレンドなWebデザイン手法としては、プロトタイプツール上でアニメーションありきでデザインを作成し、粒度の細かいものやレタッチなどに限ってPhotoshopを使うといった形になります。
実装者とのコミュニケーションコストの削減、クライアントへの完成イメージの早期共有のメリットがあり主流になりつつある手法です。
必須ではないにしても、いずれのプロトタイプツールも採用していないのは古い手法が採用されている現場です。
場合によってはAdobeがCCではなくCSの可能性もあったり…。
2. Photoshop+Illustratorのケース
これしか使っていない場合は前述の通りやや警戒です。
ただしベクターソフトであるIllustratorは、プロトタイプ機能を有した他ツールに比べるとベクターデータの作成に関して出来ることが多く、あえて使うからには理由があります。
たとえば紙のデザインやロゴの作成にはIllustratorが使われます。
プロトタイプツールも採用しつつ、Illustratorのスキルを求められる場合にはこういった業務内容がふくまれると判断できます。
業務内容にレガシーな運用業務がふくまれる会社である可能性もあります。
3. DreamWeaverを採用しているケース
DreamWeaverは正確にはエディターではなくWeb制作ツールです。
ある程度のデザインあるいはコーディングが同ツール上で完結できるメリットはあるものの、デザインであればプロトタイプツール、コーディングであればjsフレームワークなどトレンドな手法が一切とれないツールです。
DreamWeaverをメインに採用している会社は技術力に難ありです。
開発環境・言語・フレームワーク
分業制を採用している会社も多くあるので、必ずしもデザイナーが実装を担当するとは限りませんが、採用されている技術から会社のスキル感をつかむことができます。
それぞれ見るべきポイントをまとめてみました。
開発環境
gulp / webpack / Parcel / npm(x) / yarn のいずれかを採用しているか
git / GitHub によるコード管理
言語
JavaScript(ES6)が採用されているか
フレームワーク
React / Next / Vue / Nuxt のいずれかを採用しているか
上記にあてはまらない会社はあまりトレンドな開発手法が採用されていない会社です。
特にいずれの開発環境も採用していない会社はいまだにコーディングを生でしている可能性があるので非常に技術が低いです。
成長環境
就職するからには少しでも成長しやすい職場に行きたいですよね。
下記にあてはまる会社は成長しやすい環境と言えると思います!
✅ レビュー文化(デザインレビューやコードレビュー)
✅ 勉強会やLTの開催
✅ 勉強代支給(書籍や勉強会など)
教えることや勉強をサポートするにはコストがかかります。
もちろん本人の努力次第ですが、積極的に教育コストを払っている企業は成長もはやいです。
男女構成比
先日こんなツイートをしました。
インハウス業界となるとそうでもないですが、Web制作会社の大半は残業が多く(場合によっては泊まりや休日対応も…)、他の業種と比べてもだいぶ黒い部類に入ります。
はたして子持ちの女性や出産をひかえた女性が働きやすい環境と言えるでしょうか…?
なかなかハードな業界なので、女性社員が多い現場=ホワイト企業と言えると思います。
産休制度
産休制度あり! にダマされてはいけません。
肝心なのは制度の中身で、法律で定められているのは産後最短で6週間の休業規則のみです。
それ以降や産前の休業期間や給与など、制度の中身は会社によって決定できるため、それこそ給与なしといったケースもあります。
必ず制度の中身を確認するようにしましょう。
給与
コミュニケーションなどのソフトスキルも大切ですが、どれだけデザインや実装ができるかのハードスキルが重要視される業界です。
未経験の方の場合ハードスキルをこれから伸ばしていこう! という段階なので、給与にはあまり期待しないほうがいいと思います…。
それこそ転職をして初めてWEB業界に来られる方は、前職の給与考慮なしにがくっと下がるので覚悟は持っておいたほうがいいです。
東京であれば20〜25万、地方だともう少し下がるかも。
どちらかと言うと見るべきは経験者採用の給与幅の上限です。
今後その会社でがんばって仮に上限に達した時、それが納得できる給与であるかどうかがポイントです。
もちろん数年がんばって給与のいいところに転職してしまうのもありです。
さて…ここからは独断と偏見の番外編です。
4本立てでお送りします。読みたい方だけで!w
〜こんな企業には要注意?〜
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