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毎日、更新を目標にした日々の記録、詩的スケッチです。
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記事一覧

【詩集を発売しました!】

笠原メイ詩集 ◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢ 『Midnight Cigarette』を 発売しました! ◤◢◤…

詩集「Midnight Cigarette」の経緯

2024年3月15日 (金)に発売する 詩集「Midnight Cigarette」の 完成するまでの経緯(…

【エッセイ】2023年を振り返って

2023年、の終わりが近づいている 家族とXmasケーキを食べたあと 近所の公園をウォーキングする…

【小説】サマーシンフォニー

Ⅰ 朝、5時に起床する、 悪夢らしき悪夢は見なかった。 窓のブラインドに指を挟んで開く、 …

300

【コラボ詩】ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

morning ソプラヴェステの裾をひきずって 朝日の誘惑に舌を絡める 焚火をしている漁師さんた…

【笠原メイ6000文字インタビューが公開されました】

今日、11月8日は僕の誕生日です。それを記念?して笠原メイ6000文字インタビューが公開されま…

笠原メイ一行詩集『365』

一年間、毎朝一遍ずつ書き続けてきた一行詩を、このたび一つの詩集にしました。 ゆっくり一遍ずつ、大切に読んでもらえたら嬉しいです。 1.死んだあと神様と答え合わせをする 2.夏にした あの約束も ただの言葉あそび 3.育ちすぎたヒマワリが金星に触れる 4.言葉を信じているから 言葉にやられてしまう 5.一人で待つのは苦しいけど二人で待つのは楽しい 6.めんどうくさいものしか愛とは呼べない 7.さよならを言うには優しすぎる朝だ 8.優しい人間じゃないんだこれ以上悲

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500

一行詩集「365」まえがき

一行詩集「365」 まえがき この詩集を作ろうと思ったきっかけは、短い一行詩なら、通勤電…

【短編小説】旅する懐中時計

 この物語は人の手から手へと幸せを運ぶ、不思議な懐中時計の旅の記録だ。時を遡って話を始め…

200

75. 光と闇は兄妹なのかもしれない

カラメルを一杯、牛乳に注いで 遠い席に足を伸ばす 全身の力という力が抜けて 幸せそうに笑う…

73. 終焉のパレードを見送って

彼女はいつも刹那的な愛をくれる 僕はいつも飢えた野良犬だ 彼女の果実に噛みつきたくなる 混…

72. お前の悲しみはお前だけの悲しみだ

タオルケットの湖にボートを浮かべて クリーム色の犬の絵を思い出す 君に褒めてもらいたいだけ…

71.恋人のあの時の声

ジャムだらけの指先が 君の唇に突き刺さる この世で流行ってるものは あの世では漫画なのさ 強…

70. 雨を空に戻すより難しいこと

スマホの着信も気にしない 外の天気も気にしない 神様の機嫌も気にしない あの娘に体温を注ぎながら ベートーヴェンを口ずさんでる 色々と気づかってくれるけど 答えを急ぐ必要はないんだ 大丈夫だよ、ゆっくりでいいよ、と 自分に言い聞かせてから歌い出す ビスでもネジでも歯車でもいいから 私を使って走りなさい、と彼女は言う 君と手を繋いだままならそうしたい 母の日にはエプロンを 父の日にはウイスキーとビーフジャーキー 凍ったブルーベリーを指でつまんで ホームと電車の隙間に落とす 君の