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【システム開発】要件定義の打ち合わせを成功させる3つのポイント

要件定義とは、お客様の要求の背景や意義を見極め、時には潜在的な希望も掘り起こすことです。定義化=ヒアリング ではありません。本記事では、要件定義をする打ち合わせで欠かせないポイントをいくつか紹介していきます。

システムと業務フローの現状を知る

業務改革やコスト削減など、プロジェクトの目的はさまざまです。しかし、ほとんどの企業では既に何かしらのシステムが稼働しており、そのシステムの課題を解決したいためにプロジェクトはスタートしています。

つまり、要件定義に必要な重要な課題の答えはここにあるともいえます。既存の業務フローと既存の業務システムに目を通すことにより、どの部分の問題を解決しないといけないのかが見えてくるはずです。もちろん、システムの設計書通りに現場が動いてないケースも少なくはありません。そのため、要件定義の精度を高めるためには設計書だけではなく保守担当者や関係者からのヒアリングも必要になってきます。

この作業には、多くの時間とコストを必要とする場合がほとんどです。しかし、要件定義を成功させるためにあくまで重要なのは、現状の「業務フロー」「既存のシステムの問題」を理解すること。少しでも無駄を無くすために、要件定義をスムーズに進行させるためにも確認できるよう調整しておきましょう。

何が課題かを見極める

打ち合わせは課題を知ることが重要です。

そこで、それぞれ業務やシステムの機能で区切って考えていき、打ち合わせで検討する範囲を狭めてみましょう。範囲を狭めることにより、対象が広すぎてイメージができなかった課題を見つけやすくなります。

このときに、区切ったことにより出てきた疑問点なども解決するための場を設けましょう。例えば、クライアントの業務で気になる部分など簡略化できる部分がある場合は、こちらからそれを提案してみるのも良いでしょう。

そして打ち合わせは、あくまでSE主導で進行していくようにします。クライアント主導になってしまうと、収集が付かないことが多いためです。

関係者間で成果物の合意を取ること

最後に、定義した要件について関係者間で合意を取っておく必要があります。合意がない場合、後から「思っていたものと違う」「内容の記述が足りない」といったクレームが発生しかねないからです。

いかがでしたでしょうか。実際の要件定義が行われる打ち合わせの段階ごとにポイントを解説していきました。この後にもさまざまな作業が待ち受けていますが、まずは打ち合わせを成功させることができれば、クライアントも安心して仕事を任せられるでしょう。

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