くだらない話　第１話「令和」

パンダ「もう、令和3年だね」

クマ「そうだね～、あの時は苦労したよ、選ぶのに」

パンダ「え～っと、有知識者の方ですか？」

クマ「はい、そうです」

パンダ「………、他にはどんな候補があったんですか？」

クマ「言ってもいいけど、秘密だよ。約束できる？」

パンダ「え？……はい」

クマ「えーとねー、ミョウジョウ」

パンダ「どんな漢字ですか？」

クマ「最近、売れてるお笑い芸人と一緒の……」

パンダ「霜降り明星さんですね」

クマ「それそれ、その頃から売れてたから、選ばれんかったんよ」

パンダ「へ～、他には？」

クマ「え～とね～…フレッシュフレッシュ」

パンダ「フレッシュフレッシュか～、……漢字はどう書くの？」

クマ「生きるに鮮やか、あの魚へんのやつ、わかる？」

パンダ「はい、はい、わかるよ。他には？」

クマ「オオタニ、大きいに谷で、大谷」

パンダ「ふ～ん。あなたはなんの有識者なんですか？」

クマ「うんとね、……日本風土考古学研究員、兼古事記研究所所長」

パンダ「なんかすごいね、つまりどういった研究をされてるんですか？」

クマ「キミに説明するのは難しいんやけど、わかるかな？」

パンダ「いいから、はよして」

クマ「結局は人やね、突き詰めるとやっぱりそうなるよ」

パンダ「すごいすごい。他にはどういった人が集まって決めたの？」

クマ「………秘密なんだけど、……安倍さんと、イチローさんと、アンミカさん、池上彰さん、田中のまーくん、長嶋さん、あと…」

パンダ「もういい、もういい雑になってきてるし、あなたが野球好きってのはわかったよ」

クマ「もういいの？」

パンダ「お腹いっぱいです」

クマ「そうですか、他には？何でも答えるよ」