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元作詞家とアーティスト “内田 忍”さん

音楽オタクな真面目青年

映えあるデビューシングル

 諸々可愛がって頂いていた某プロダクション社長からの連絡に「またメシでも…」といったお誘いかと思いきや真面目な相談とのこと。オフィスでのお話は新人アーティストのデビュー曲案件でした。社長はそれ迄在籍されていた事務所から独立されたばかりで、かなり気合いが入っているご様子、しかもいきなりドラマ主題歌としてタイアップが取れているとのことです。アーティストご本人も作詞•作曲はされるのですが、案件が案件故に詞には作詞家を起用したいと言われ、以前から度々営業に伺っていたある意味ご褒美も含めてチャンスを頂きました。そのアーティストが内田忍さんです。

1993年 デビューアルバム BMG VICTOR

楽しかった音楽談義

 あれこれと楽器プレーヤーでもあり、何より自宅でオケ作りから楽器の
録音もされてしまう彼は音楽に知識も深く、色々なことを教わりながら楽しくお話しさせて頂きました。
 デビューからタイアップを獲得とは
ラッキーとは言え、プレッシャーもかなりなもののはず。しかし彼はそれを
楽しむかのように、アレンジ•イメージや諸々細部に至るまで
「こんな感じどうですかね?」
「斎藤さんならどうします?」
「アルバムでもう一曲詞頼んじゃっていいすか?」ニコニコ…
といつも笑顔でいらっしゃった印象が強いです。音には拘りの強い方でしたから、私の詞よりヴォーカルや音使いを中心に是非お聴き頂ければと思います。David Fosterを彷彿とさせる美しい鍵盤の音色、終盤のギターは確か彼の演奏です。盛り上がりを呼ぶ間奏にもご注目下さい。雅子様のご結婚を機に起こったブームに乗じた、結婚をテーマにしたドラマの主題歌でした。結婚式で使って下さった方も結構いらしたそうです。楽曲は次回にアップします。

その後

 アーティスト活動の後、忍氏はプロデューサーに転身され活躍されました。その後お目に掛かる機会はありませんでしたが、ご病気により亡くなられたことを知り大変にショックを受けました。本当に才能高い方でしたから。
「忍さん! 天国で今でも唄ってくれてますか? お陰様で僕も初のヒット賞を頂きましたよ! 本当に有難う御座いました❗️」


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