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前語り的な話

皆さん、いかがでしょうか。
ひげとハットがチャームポイントのVstreamer HIGE帽です
初めましての方も、ご存じの方もこんひげ〜🎩🐻
今日は小説の前書きのような内容です。

THEATRE in Classroom
に至るまで


私は学生の時分に演劇部に所属していた。
入学したての頃は中学までの文化的で怠惰に満ちた部活動を払拭すべく剣道部にでも入る算段だったが、部活見学の最中、強引に先輩に連れられ入った演劇部に私が胸を打たれてしまったが為に、その後の鬱々とした日々と振り返れば暗く膿んだ青春の思い出を味わう事になったわけだが…。

しかしながら、最初からそうだったわけではない。
凡そ半年にも満たない期間在籍した最上級生(私が一年の時の三年)には並々ならぬ敬意と尊敬の思いもあった。結果的に私目線ではあるが、初代の時勢が華々しいと次代の時勢が腐敗する構図を見事に体現してくれたようだ。

そして、ある種盲信的に演劇部に期待し始めた折の話。
最上級生たちが引退した頃だった。前部長のからの委任によって柔和そうな2年生の女性が選ばれ、新体制が築かれ始めた時の事である。

『生意気だよね。アイツ』

私の身に何があったかは事細かには記さないが、私の部活中の態度が気に食わなかったらしい…。こうして、部活における私の立場は無に等しくなった。語るのも恐ろしいような日々は様々な経緯はあったがその後、私の卒業まで続くことになる。

私はこの演劇部が心底嫌いになった。
そして、憎らしい程『演劇』は好きなのだと気が付いた。

だから、卒業後は演劇を学べる所へといき、時には演劇を学問したりもした。演者として舞台にたった事もあったが専ら大半の時間は役者を見れる所に座して、ずっと演劇の仕組みの事を考えたりしていた。

そんな、私の人生を悔いたりはしていないが、自己満足的だと言われても過去の私の鬱屈とした日々に少しでも救いがあったならな。と私は次第に考えるようになっていた。

私の人生におけるこの黒歴史と言える部分。
長らく演劇をしていながら、一向に向き合って来なかった私の原点に、触れていく物語をここから紡げたらと思う。

私の苦悩の裏であったかもしれない放課後の劇場。
私ではない誰かが、私のように苦悩して、私とは別の道を進んでいく物語。
私には居なかった救いの手があって、私とは違った苦悩と青春を歩む彼女のお話。
それは、かつての私と私を取り囲む全てと決別する時間になる。

最後に、この物語に私は登場はしない。
だが、確実に存在はしていて、同じ学び舎に通っていることだろう。
そんな彼の話も裏では紡がれていることをお忘れなきよう願うところでございます。



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