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【映画感想】オーディション(1999)

そういえば、怖い怖いと聞いてたけど観れていなかったので

三池崇史監督作品のオーディションを観ました。

米のタイム誌の2007年に掲載されたホラー映画ベスト25で、ランクインした唯一の邦画作品として有名だ。ちなみにランキングの1位は名作ゾンビコメディ映画・ショーンオブザデッドだ。要するにこのランキングにおける作品の評価軸は「怖さ」の1点ではない。

とはいえ邦画で唯一の作品。
ホラー好きとしては見逃せない。

この作品はいろんな逸話があり、wikiの記事がオモロい。
以下、まんまの引用になるが

2000年の第29回ロッテルダム国際映画祭の上映では記録的な人数の途中退出者を出し、映画を観た一人の女性客が三池に「悪魔!」と激怒して詰め寄ったという一幕があった。

オーディション_wikiより


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※以降、作品のネタバレを含みます
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メンヘラは、怖い…っ

簡単なあらすじは以下だ。

早くに妻を亡くし、息子と二人暮らしをする青山は再婚相手を探すこととした。友人の吉川は映画のヒロインオーディションと称して、再婚相手探しをしてはどうかと提案する。青山は応募者の一人である山崎麻美に興味をもつのだったが…

この作品は115分あるのだが、怖いのはほぼクライマックスのみだ。

怖いのも直接的な暴力・残酷描写だ。
しかし、洋画ホラーによくあるただグロいだけでなんの記憶にも残らない映画とは違う。この映画は最悪だ、トラウマになる人もいるだろう。

主人公・青山と山崎麻美は急速に接近し一夜を共にする。
しかし山崎麻美は煙のように消えてしまう。

オーディションの応募に出された履歴書を元に、足跡をたどっても麻美と会うことは敵わず、代わりに不可解な情報しか得ることができない…

映画は麻美と一夜を過ごすまで、麻美を探す、クライマックスの三部構成となっている。麻美を探すパートでは、若干のホラー要素が出てくるが不気味なだけだ。

ぶっちゃけ退屈だった。

なにがそんなに怖いのと、2007年時点での評価ならリングの方が面白いし怖いんじゃねーのと、、、クライマックスに至るまではそう思ってました。

クライマックス、青山の前に現れた麻美は、薬品を注射して青山を動けなくする。

ここからがマジ最悪。
そりゃ途中退出もするわ。

・舌に注射器のハリを刺す
・針を腹部や、目の周り刺す
・糸鋸で足を切断する

これらの行為が麻美が喜々として行う。
マジで楽しそう。
マージで楽しそう。

行為の瞬間を映すことはしないが、十分に痛みが想像できる程度には描写されており、古い作品特有のザラついた画質は妙にリアルに見える。

麻美は今どきの言葉で表現するならメンヘラであり
要するにこの作品はメンヘラ女ホラー映画である。

極度に他人に依存して依存した他人の中の自分に存在価値を見出す、どこか儚げで美しい。ネット民の思い描くステレオタイプなメンヘラだ。(包丁持って大好きって言ってそうな感じね)

メンヘラ女に軽い気持ちで手出したら、こうなるんやで!!と思わされる。

暴力・残虐シーンがぬるかったら評価が一変しただろう。とにかく痛そう&痛そう&痛そうなのだ。最悪な夢を見ちゃったような気分だった。


この作品を観たことで、いい感じになった女性に対して

「もしかしたらメンヘラなんじゃないか」

「ワンナイトして目が覚めたら拘束されてんじゃないか」

と嫌な想像が働いた人は少なくないと思う。

ヤリチンにオススメの映画です。
チャオッ!


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