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殺しの罪は雨が癒す (140文字小説)

 雨がきらい、という感情がわからなかった。

 雨がないと、世界は死ぬ。

 雨は、穢れた世界を綺麗にしてくれる気がする。

 雨が降ると、私は泣ける。

 雨は、涙を隠してくれる。

 雨に、私は身体を流してもらう。

 雨は、穢れた私を浄化してくれる。

 雨しか、血にまみれた私を抱き締めてくれない。

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