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一寸先は分岐点 (140文字小説)

 合図は地蔵の三ツ石だ。

 右が無いから、今日は一本杉の下。

 でも待てども彼が来ない。

 誰か来たけど違う。

 狭い町だ。

 誰か他に待ち合わせに使ってるかも。

 は!?イイ男。

 私は磁石のように吸い寄せられた。

 その人に求婚し、私は幸せだ。

 あの日、私が合図を間違えたことは墓まで秘密だ。

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