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無敵の慈愛 (140文字小説)

 無機質なコール音がする。

「ばあちゃん、元気?」

「元気だよ~。なしたね?」

 話が弾み、本題を話した。

「助成金が貰えるんだよ」

「わしはええ。他の困っとる人に使っちゃれ」

「けどさ」

「ええから。おめぇも体に気ぃつけや」

 目を落とすと、チェックリストが滲んでいた。

 潮時だな。

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