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吠え、猛る (Twitter140文字小説)

 十年原稿用紙と闘い、夢の最終選考まで来た。
 勝ち取ればデビューだ。
 発表の日、俺はこのために生まれたのだと世界へ吠えた。
 その夜、友人達が祝宴を開いてくれた。
 知らない番号から着信が入る。
「文団社です」
「はい!」
「発表の間違いで、あなたは落選です」
 俺は吠え、宴は猛る。

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