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秘密のメッセージ (140文字小説)

 重力に逆らわず、消しゴムは床にキスをした。

 こんな時に、と僕はうなだれた。

 先生に頼みたいけれど、見られると厄介だ。

 試験が終わったら、すぐ回収しよう。

 そう思っていたら、よりによって中村さんが気づいて拾った。

 中村さんの耳が赤くなった。

 なぜ、僕は消しゴムに書いてたんだ!?

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