おぼろ雲
暖かい日には気持ちが落ち着く
我慢できないと思っていた悲しみも薄れる
何ということもない出来事に振り回され
あり得ない想像に惑わされていた心も
安らぎを取り戻す
植物の生命力に圧倒されながら
空の広さに癒された
僕なんてちっぽけな人間だ
それがどうした
自分の存在意義を
自分で打ち消しながら
理由もなく明日の天気を心配するのはなぜなのだろう
何の苦痛もない人生なんてない
そんなことはわかっているよ
誰に言い訳をするでもなく
ひとりつぶやく僕の体を
おぼろ雲が包んでくれた
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