私の祈り
小さい頃に見ていた世界は
花とリボン
それから おもちゃでできていた
おとぎ話をひたすら信じ
強いヒーローに憧れた
そんな現実などないなんて
つゆほども思わず
ときにつまずき ときに踏ん張る
この世界の主人公になることを信じて
人に笑われようとも 叱られようとも
悲しいなんて言ってられない
つらいなんて言ってられない
周りの人は
もっと大変なのだから
そう思い自分を奮い立たせる
追い込まれれば瞳を閉じて
自分の殻に逃げ込んだ
さすれば少し気持ちは落ち着く
自分を闇に葬（ほう）むれる
そんな心得違いをしながら
暮らし続けた
ほんの少し時が経てば
すぐに元気になる
「笑った顔がかわいいよ」
その口癖は 父だったのか
母だったのか
ただ ただ頑張る
泣かずに頑張る
そんな人生嫌だなんて
文句は言わない
いつか幸せが
この手の中に舞い降りてくるから
私は必ず幸福になれる
両手を合わせて
神様に祈る
どうか 私を守ってください
いつの日か
あなたの側に行くときまで
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