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2020年11月17日 新刊単行本発売! 「世界は思考で変えられる」


河出書房新社から単行本の新刊が発売されます。
世界は思考で変えられる 
~自閉症の僕が見つけた「いつもの景色が」が輝く43の視点~
というタイトルです。

今回の本の装丁は、bookwallさん、イラストは、ふすいさんに描いていただきました。素敵な装丁とイラストを本当にありがとうございました。



僕にとって世界は、いつも混沌としています。それは、僕が自閉症であるために生きづらさを感じているためなのか、社会情勢に対する不透明感が増しているせいなのかわかりません。
気持ちが落ち込む理由のひとつに「悩み」があります。悩みなんて全くない人などいないでしょう。

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悩みといっても、さまざまなものがあるのではないでしょうか。一人一人が違うように、同じ悩みは、この世に存在しないのかもしれません。
本当に問題を解決するためには、状況を正確に把握し、関わっている人たちの気持ちを知り、自分がどうすべきかを熟考しなければなりません。けれど、その通りに実行したからといっても解決できるとは限らないのです。

人と関わるのが苦手な僕は、解決したくても自分ひとりの力では何もできないことの方が多いです。
無力な自分を自分で引き受ける。決して褒められたことではありませんが、それでも生き続けるためには、それなりの覚悟が必要です。

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「誰だって楽に生きている人などいない。」そんな風に言う人もいるでしょう。
たいした悩みに見えなくても、深刻に悩んでいる人、大変な悩みをいくつも抱えているのに、あまり悩んでいない人、世の中にはいろいろな人がいます。

どちらがいいとか悪いとか、どうすれば立派だとか、簡単には決められません。
幸せに生きるためには何をすればいいのか、迷っている人もいるでしょう。一番簡単にできることは、心の重荷を取り除くことではないでしょうか。


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思考を変えるということは、視点を変えることです。
悩みを悩みととらえなければ、自分が何をすべきかが明確にわかります。
自分の人生を生きるということは、他人を傷つけることではありません。
自分の気持ちに正直に、自分を大切にすることだと思います。誰でも幸せに生きる権利があります。

自閉症である僕の脳は、みんなとは少し違うと思います。普通の人にとっての当たり前なことが、僕にはできません。
それは「障害」や「遅れ」という言葉で表現されますが、悪いことばかりではないと思います。できない自分を励ますために、僕なりの価値観や正義を導き出すことができたからです。

ぜひ、この本を読んでみてください。
これまでに出会えなかった言葉に出会えるかもしれません。

どうぞ、よろしくお願いします。






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