緑色の空が天をおおいつくす
緑色の空が天をおおいつくす
そんな夢を見た
笑っているような顔をしている人々
「空は青いはずなのに」という僕の言葉に耳を傾ける人はいない
いつから緑色になったのだろう
僕は首をかしげる
緑色の空は
人の心をなごませる
緑色の空は
人の心を癒してくれる
だから
これでいいんだよ
緑色の空が天をおおいつくす
そんな夢を見た
笑っているような顔をしている人々
「空は青いはずなのに」という僕の疑問もやがて消え去った
いつから緑色になったのだろう
僕は目をふせる
緑色の空は
僕の心を不安にさせる
緑色の空は
僕の心を悲しませる
だけど
もういいんだよ
緑色の空が天をおおいつくす
そんな夢を見た
目が覚めたあと
急いで窓を開け
空を見上げた
いつも通りの青い空
よかった
僕はケラケラと笑い出す
空を見て笑っているのは僕ひとりなのかもしれない
緑色の空が天をおおいつくす
そんな夢を見た僕は
空の青さに感動した
誰も笑っていなくても
僕は満足
笑い声が天をおおいつくしたなら
僕はそれで満足なのだから
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