やがて
こんな日に雨が降るなんて
そう思うこともある
どうして雨が降ったのだろう
そう考えることもある
きっと理由なんてない
僕を困らせているのは
お天気じゃないのだから
僕を悩ませているのは
自分自身の心なのだから
空を見て人生と関連づける
それがどれだけ意味のないことでも
笑わないで
運命が自分を翻弄(ほんろう)していると
信じる気持ちを
ばかばかしいと思うなら
生きることそのものに意味はなくなってしまう
こんな日に雨が降っても
いいじゃないか
どうしようもない出来事に対して
恨みもしない
怒りもしない
そんな潔い生き方ができたなら
灰色がかった空から
やがてまぶしい光が差し込むのを
楽しみに待つことができるだろう