言えるはずなどあるわけない
私がここにいるわけを
君は知っているかい
人には言えない
言ってはいけない
言えるはずなどあるわけない
私が何を見ているのか
君は知りたいかい
言葉で言えない
言うべきではない
言うはずなどあるわけない
小高い山のてっぺんで
夜明けを迎え
昇る朝日が体を照らす
今日という日の始まりを
私が喜んでいるかって？
それは どうだろう
太陽が地平線の下に沈む
日暮れを迎える
今日という日の終わりを
私が悲しんでいるかって？
それは どうだろう
この世に生まれた理由ってやつを
私は知りたい
この世からいなくなる理由ってやつを
私は知りたい
そう思いながら何年もここにいるけれど
答えは わからないまま
今日もこの場所にいる
いつの日か
私の心が かわき切って
目に映る景色が
何の意味も持たなくなったとき
君に最後の言葉を告げよう
命尽きるとき
この世界で見た真実を
私の言葉で
君に教えよう
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